私のドジャース大好き熱は誰にも止めらない。日本のプロ野球はもちろん読売ジャイアンツファンなのだが、メジャーリーグでは断然ドジャースを応援している。時差の関係でちょうど朝の出勤時間にドジャースの試合が衛星中継で放送されるので都合がいい。毎試合放送してくれるのは当然大谷効果です。日米で4月から始まったペナントレース、ライフスタイルの関係で大リーグ中継を見るチャンスがある人が多いのでは。家庭にいる奥様もご主人や子供たちを送り出した後、リビングで大谷選手の試合を観戦している話はよく聞く。日本の朝の風景が変わってきたのだ。
応援スタイルも形から入るタイプの私は、外出時、ほとんどドジャースの帽子は欠かさない。LAマークのドジャース帽子も気が付けば購入している。先日の京都・大阪旅行でも京都の寺町商店街で今まで見たこともない2タイプのドジャース帽子をゲット!嬉しいのだが、旅行先から持ち帰るのは実は大変。型崩れしないように持ち運ぶのには苦労するが、これはこれで嬉しい悩みなのかも。
私のドジャース愛の加速度は増すばかり。何とドジャースカーをカスタムしてしまったのだ。元になった車はTOYOTA C+podという2人乗りの電気自動車。全幅1290㎜・全長2490㎜・全高1550㎜の軽自動車規格を下回る、超モビリティーカー。最高速度は60㎞以下、航続距離は平時140㎞で、エアコン使用時は80㎞と行動範囲は限定されるが、街中走りは至極快適。流石TOYOTAが造っただけのことはある。横浜の知り合いの車屋さん「MAJ」の店先で程度のいい中古車を発見し直ぐに購入する事に。ボディーカラーは嬉しい事にドジャーブルー。そこに特別にオーダーした大型のLAステッカーをドアーに貼り、ホイルもホワイトに塗替え最高の出来栄えになった。ナンバープレートは当然「17」。街を走ると反応が凄い。今まで車に興味のない女性から突然声をかけられ「ドジャース良いわね!」と。少年達、外国人からもカメラを向けられる。そうなんです、私のドジャースカーはいきなり町の人気者になってしまった。
しかし調子に乗って走っていると、すぐに航続距離の限界が来てしまう。夏のこの時期エアコンは絶対欠かせないので航続75㎞位が限界か。途中で給電するにもスタンド選びに苦労する。そんな訳で遠出は諦めて、行きつけの人形町のお蕎麦屋さんに美味しい冷や麦を食べに行くことに。帰りに神田神保町に寄って目新しいドジャーTシャツでも探しに行きますか。おっと油断していると航続距離の限界が…そうなんです、私のドジャースカーは寄り道防止にもなっているのです。
■テリー伊藤
演出家。1949年、東京都出身。数々のヒット番組やCMなどを手掛け、現在はテレビやラジオの出演、執筆業などマルチに活躍中。


