どうなっているんだ、バッハ会長

 読売新聞の世論調査では「中止」59パーセントの結果が出た。非常事態宣言が延長される中、当然のアンケート結果だと思う。殆どの日本国民は残念ながらまだ予防ワクチン接種を受けていない。にもかかわらずIOCバッハ会長は「東京のオリンピックを実現するためには、我々はいくつかの犠牲を払わなければならない。」と。犠牲て何?日本国民のことなの?この発言にはさすがに、開催支持の私も最高に不愉快になった!!

 こんな数字がある。来日する大会関係者は全体では半分以下となったが、IOC委員の人数は減っていないのだ。東京オリンピック、パラリンピック組織委員会は理事会を開き、およそ18万人としていた来日する大会関係者の数を、半分以下のおよそ7万8000人に削減する見込みを報告した。しかし、それによると、IOCの委員など「オリンピック、パラリンピックファミリー」の人数は最初の5000人からまったく減っていないのだ!IOC側は「大会を運営するには必要不可欠な人材、現時点で変えることはない。」これってどうなの。IOCの言いなりではないか!

 そもそもIOCって何なの?オリンピックの放送権利を金持ちの国に高く売って、自分たちだけが良い思いをしている特権階級の金満貴族集団ではないのか。スポーツ選手を巧みに利用して、スポンサー探しに血まなこになっているとんでもない連中では。これではワシントンポストに「バッハ会長はぼったくり男爵!」と言われても仕方ない。

 私、目が覚めました!もしかしたらこんな組織は他にもあるのでは。サッカーワールドカップを運営する団体はどうなの?F1グランプリはどうなの?アメリカの3大スポーツの組織は大丈夫なのか!謎だ。

 話を東京オリンピックに戻します。大会が開催されてIOCファミリーが来日し、銀座や原宿で買い物をしていたら、日本人はどんな気持ちでその姿を見るのだろう。原則では外出を控えるようにとのことだが、楽しい東京を見学したい気持ちも分かる。複雑だ。

 聞くところによると、選手は競技場と選手村の往復は基本的に一般の日本人と接触のないようにするらしい。いわゆる、選手と観客を遮断する『バブル方式』を徹底させるようだが、何かそれも味気ない。コロナ騒動以前、東京オリンピックのテーマは『おもてなし』だった。そう、この言葉を私忘れていました。気が付けば、オリンピックの応援歌も街からまったく聞こえてこない。スポーツの祭典が近いのに国民がウキウキしていない。どうなることやら!

 でも日本人て単純な所もあるから、いざ大会が始まって、金メダルラッシュが連日報道されたらムチャクチャ盛り上がるかも!

 それを信じて、コロナにかからないように手洗いとうがいをしよう!

 


■テリー伊藤
演出家。1949年、東京都出身。数々のヒット番組やCMなどを手掛け、現在はテレビやラジオの出演、執筆業などマルチに活躍中。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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