元スノーボード五輪選手、コカイン密売組織で殺害を指示して起訴 ロサンゼルスに隠れ家も(10/17)

【ロサンゼルス17日】2002年ソルトレークシティオリンピックにカナダ代表で出場したスノーボーダー、ライアン・ジェームズ・ウェディング被告(43)が、ロサンゼルスで隠れ家を経営し北米全域に麻薬を密売するコカイン密売組織の一員として殺人を命じたとして、連邦罪に問われている。

 ウェディング被告は、2010年にアメリカ政府からコカインの売買容疑で有罪判決を受けた。連邦検察によると、同被告は現在逃亡中で、メキシコに住んでいると思われ、継続的な犯罪事業の展開および麻薬犯罪に関連した殺人を含む8つの重罪に直面している。

 17日に公開された起訴状には、ウェディング被告と他の15人の被告に対する告発の詳細が記されている。この事件ですでに逮捕された数人の被告は、来週マイアミ、ロサンゼルス、ミシガン州で出廷する予定。

 FBIは、ウェディング被告の逮捕と身柄引き渡しにつながる情報に対して5万ドルの報奨金を出すと発表。逮捕状は9月17日に発行された。

 カリフォルニア州中部地区のマーティン・エストラーダ連邦検事は17日の記者会見で、「ウェディング被告はこの犯罪組織を13年間牛耳っており、数十億ドルを稼いだ冷酷な組織」と痛烈に批判した。

 エストラーダ連邦検事によると、ウェディング被告の麻薬密売組織は平均して約60トンのコカインを北米に出荷していたとされる。例えば、2024年3月には、293キログラムのコカインをカナダに出荷・流通させたとされ、翌月には375.1キログラムを出荷した。検察当局によれば、複数の被告は約1.8トンのコカインを所持しており、その流通価格は約2300万ドルから2500万ドルにのぼるという。

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