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Akiko Yano 矢野顕子
シンガーソングライター・ピアニスト
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10月10日にサンフランシスコ、10月12日にロサンゼルスでのソロコンサートを行う矢野顕子さん。「カリフォルニアの皆さんにお会いできるのは、本当に久しぶり。皆さんに好評の曲やアルバム曲を織り交ぜてのセレクトでお届けします。どんな曲が出てくるのかサプライズ。きっと生で聴くことができてよかったという気持ちになっていただけるはず。ぜひお越しください」
1976年にアルバム『JAPANESE GIRL』でソロデビュー。以来、イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)との共演やセッション、レコーディングに参加。レイ・ハラカミとの「yanokami」、森山良子との「yamori」、上妻宏光との「yano et agatsuma」などの音楽ユニットのほか、石川さゆり、上原ひろみ、YUKIなど様々なジャンルのアーティストと共演し活動は多岐に渡る。長年活動拠点とするNYから日本へ里帰りして行う年末恒例の『さとがえるコンサート』は今年でスタートから29回目、様々なアーティストを迎えてのアコースティックサウンドや、ソロでの弾き語りなど毎回、唯一無二のステージを繰り広げている。
1990年にNYに拠点を移した。「家族の仕事でというのがNYに移った理由ですが、とはいえNYはジャズの本場。私はジャズが大好きなので、自分の好きな音楽に触れられる機会がたくさんあるだろう、音楽を共有できるミュージシャン仲間が増えるだろうという期待はありましたし、そうなっていきました。NYに住んで一番大きかったのは、考え方が変わったこと。アメリカにはミュージシャンが無尽蔵にいるわけですし、その中では自分がどんな音楽を作っているかをはっきりと提示することが大切。どういうものを作りたいのかと聞かれた時に、『なんとなく』ではなく、こういうものを作りたいと意思表示や言語化しないと何も伝わらないんだなと思うようになりました」
昨年は、宇宙飛行士の野口聡一さんとのアルバム『君に会いたいんだ、とても』を発表。異色のコラボはどのようにして実現したのか。「共通の友人が引き合わせてくださり、野口さんと私の対談が本になりました。その関連で野口さんが三度目の宇宙飛行に発つ前にヒューストンでお会いして『宇宙で思いのままに綴ってください。私が曲を付けて歌いますから』とお願いしたら『それ面白いね』と言ってくださって。野口さんの心に浮かんできた家族への思いや、目に映る地球の美しさ…それを読んで、私も一緒に宇宙に行った!そんな気持ちになりました」
作品作りへのわくわくする気持ちや、音楽に対する純粋な心は絶やさない。「音楽を作る時というのは、そこに嘘や悪意が入ってはいけない。それはすごく心がけていますし、聴いている人にハッピーな気持ちになってもらいたい。それが音楽を続けている一番の理由です」。
(9/12/2024)
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