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パンケーキを食べながらこんな事考えていた。これって昔ホットケーキって言っていたよね。最初の2年間くらいそれに気がつかず別の食べ物だと思っていた。冷静に見るとホットケーキは上にバター、パンケーキはゴージャスに生クリーム、フルーツ、生チョコレート等が乗っている。これって新装開店のお店が、店内の調度品を豪華にして値段設定を高くしている感じ。氷いちごもストロベリーフラッペに変身し女性に大人気。芸能人にもいます、改名して心機一転デビュー。スパゲティもいつの間にやらパスタになり、代官山のイタリア料理店ではスパゲティは死語になりつつ。ミルクコーヒーはカフェオレになって気取ってワンランクアップ。
食べ物ばかりじゃない。背広もいつのまにかスーツに。スラックスもファッション雑誌ではトラウザーになっていた。ももひきがスパッツからレギンスに2段階出世。ジーパンはジーンズからデニムへの転身。とっくりのセーターはタートルネックに。
街を見渡すと食堂街がフードコートに。下町築地育ちの私にとって余りの変身ぶりに、先日行った横浜のモールのフードコートではどうやって食券を買っていいやら、オーダーの仕方にも戸惑うばかり。外国人観光客のことをいつからかインバウンドという。最近の円安傾向で喜んでいる外国人目当てに、調子に乗って高額で料金設定しているインバウンド価格のお店が増えてきたのには困ったもんだ。
夏になると毎年ニュースになった日射病も熱中症に改名。かつては仕事をしない連中をプータローと呼んでいたが今やニートとなって、なにやら意味ありげ。仕事しなくても正義がある感じになっているのが不思議なのだ。TV特番でよくやっていた「宇宙から謎の円盤がやって来た」も「未確認物体UFO現る」とカッコ良くなる。おそらくNASAなどの宇宙船を見て、いくらなんでも宇宙の果てからくるのに円盤型はないだろうと感じたのでは。
話を続けよう。「あいつ助平な男」と言っていたのが「エッチな男」に、助平とエッチは別物のような感じがするがその議論は別の機会に。AV女優も知らない間にセクシー女優に。私個人としてはセクシー女優のほうがそそられるが…。
言語って面白い。名前ひとつでまさに心機一転するが、考えてみるとイメージチェンジの為に日本語が外国語に変わっただけでは。これはまずい。日本の言葉を盛り上げ成長させていく方が痛快なはず。外国映画でKARAOKE、SUSHIって日本語が出てくると嬉しくなる。
とっくりのセーターはお酒を入れる徳利が語源。こんな素敵な言葉、死語にしたくない。と言いながら私は生クリーム大盛りのパンケーキ食べてます。
■テリー伊藤
演出家。1949年、東京都出身。数々のヒット番組やCMなどを手掛け、現在はテレビやラジオの出演、執筆業などマルチに活躍中。
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