アメリカ 史上最悪の薬不足(4/25)

 

【ロサンゼルス25日】アメリカで薬不足が深刻な事態となっていることをご存知だろうか。CNNによると、アメリカ医療薬剤師会の発表によると「これまでで最大の323種類の薬が不足している」ということだ。

 不足している薬は、中枢神経系、ホルモン系、微生物用の抗菌剤、化学療法に使われるもの。そしてもっとも影響を受けているのは、ペニシリン、リドカイン(局所麻酔薬)、エピネフリン(鎮痛剤)、モルヒネ。

 アメリカ医療薬剤師協会の最高責任者であるポール・アブラモウィッツ氏は4月11日にこんな記事を書いた。「もっとも深刻な不足は、がん化学療法薬や一般的な減菌注射薬、また注意欠陥・多動性障害に対する治療薬です。これらの継続的な不足は臨床医や患者にとって深刻な課題のままです」一方でこういう声も挙がっている。ユタ大学のエリン・フォックス薬学非常勤講師はこう話している。「あわてないことです。不足していると聞くと完全に売り切れていると思いがちですがそうではありません」

 FDA食品医薬品局によると、薬不足の原因は製造段階の問題で、需要と供給の変動に対応できていないこと、そして利益率の低い薬の製造を中止していることが挙げられるという。FDAは「状況を把握し、影響を阻止または軽減させるために複数の製造会社として連携して動いている」と述べている。

 

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