大谷選手の後払い制度に 加州が「待った」  会計監査官が問題とする理由|ららら新聞VOL.29

らら三郎(ららら編集部)

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大谷選手の後払い制度に 加州が「待った」 
会計監査官が問題とする理由

ドジャースは昨年12月、大谷選手と10年で$700ミリオン(1015億円)の契約を結び、大型契約に注目を集めました。しかし、その$700ミリオンは即支払われず、大谷選手へは$680ミリオンが2033年の契約満了後に分割払いされ、年俸のほとんどが異例の後払いとなります。
ロサンゼルス・タイムズが報道したところによると、この後払い契約にカリフォルニア州の会計監査官が「待った」を掛けました。議会は、大谷翔平選手がカリフォルニア州で税金を払わなくてすむような抜け穴を避けるべきだと述べているのです。

大谷選手に支払われるのは、わずか3%

大谷選手に今年から10年間で支払われる金額は総額のわずか3%のおよそ29億円。残り97%にあたる約986億円が契約終了後の2034年から分割で支払われるということになります。

10年後、大谷選手はどこにいる?

10年後には大谷選手は日本に帰国したり、カリフォルニア州以外の場所に移籍している可能性があり、その場合繰り延べ分の州税がかからない可能性が出てきました。カリフォルニア州雇用経済センターによれば、その場合、州は推定$98ミリオンの税収を失う可能性があるという。
現行の税制では、最高税率層に属する所得者には無制限の繰り延べが認められており、税制に大きな不均衡が生じていると、カリフォルニア州のマリア・コーエン議員は声明で述べています。

(1/24/2024)

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