1セント硬貨の製造終了へ  流通コストが硬貨の価値を上回る|ららら新聞VOL.61

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らら三郎(ららら編集部)

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1セント硬貨の製造終了へ 
流通コストが硬貨の価値を上回る

米財務省は230年あまり続いてきた1セント硬貨の製造を段階的に縮小する計画を発表しました。ただし、1セント(ペニー)硬貨は法定通貨として残り、当面の間は全国数千の小売店で使用されることになります。

 全米コンビニエンスストア協会の広報担当者によると、カナダの場合、1セント硬貨の製造が2012年に中止されてから1年間、取引にほとんど変化はなかったといいます。カナダのように生産が中止された国でも、1セント硬貨は現在も法定通貨として残っており、1セント硬貨は「無制限に」取引価値を維持すると述べています。

 コンビニエンスストアはどの業種よりも現金取引が多く、1日あたりの総購入件数の約20%、約3200万件を現金取引が占めている。全米小売業協会(NRF)は、来年初めのある時点で生産が停止した後も加盟店は1セントを使い続けるとみていますが、銀行の供給が不足し始めた時点で、多くの加盟店が現金取引を5セントに切り上げると予想しています。

 現在流通している1セント硬貨は推定1140億枚。財務省によると「著しく活用されていない」。先の広報担当者は、流通している1セント硬貨の量が膨大であることから、当面小売業者が1セント硬貨を切らすことはないと述べました。いずれ5セントに切り上げられる際も、対象は現金取引のみで、クレジットカードやデビットカードによる購入などの電子取引は引き続き1セント単位で行われる見通しです。

◆流通コストが硬貨の価値を上回る

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、1セント硬貨の原板(造幣局が硬貨に加工する平らな金属円盤)は2026年初頭に使い切る見込みだといいます。1792年の米国造幣局設立当初から存在するペニー硬貨は、現在では製造コストが硬貨の価値を上回っており、米国造幣局の2024年度年次報告書によると、1セント硬貨の製造・流通コストは2024年時点で約3・7セントとなっています。財務省は木曜日、ペニー硬貨の生産終了により、造幣局は年間約5600万ドルの節約になると発表しました。

 銅のような外観にもかかわらず、ペニー硬貨は主に亜鉛で作られており、独特の外観は銅メッキによるものです。セントルイス連邦準備銀行のデータによると、亜鉛の1トンあたりのコストは2000年の2倍以上になっています。

(6/4/2025)

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