LAタイムズ紙の記者が1日スト、赤字拡大による解雇発表に不満 作業停止は142年で初 (1/19)

【ロサンゼルス19日】ロサンゼルス・タイムズ紙の経営陣が、財政赤字の拡大による解雇を発表した翌日の19日、同紙の記者らがこれに不満を表明するストライキを行うことがわかった。記者らは、ロサンゼルス・ダウンタウンのグロリア・モリーナ・グランド・パークで正午に、「Rally To Save Local Journalism」を実施する。ニュースルームの作業が停止するのは、142年の新聞社の歴史の中で初めて。

 タイムズ紙の記者らによる組合「Los Angeles Times Guild」は、19日の一日ストの期間中、タイムズの記事をクリックしないこと、ソーシャルメディア上でタイムズ・ブランドのアカウントに関与しないこと、タイムズのニュースアラートを開かないことを読者に求めている。

 タイムズ紙の経営陣は、解雇するニュースルームのポジション数を公表していないが、事情通によれば、少なくとも100人、つまりニュースルームの約20%の記者を解雇する計画で、これは同紙がトリビューン社に所有されて以来最大の人員削減となる。

 今回の解雇は、昨年6月以来3回目となり、ニュースルームの約13%にあたる70以上のポジションが削減された。コスト削減の必要性を理解している労働組合の代表は、早期退職割増金の拡大と解雇人数の削減を求めている。 

 「Guild」のブライアン・コントレラス議長は声明で、「経営陣は誠意をもって交渉の席に着き、私たちとともに買収計画を練る必要がある。それにはまず、彼らが目指している明確な人員削減やコスト削減を明示し、その数字をできるだけ多くの買収で達成し、レイオフをできるだけ少なくすることを目指すべきだ」と述べた。
※画像:Tupungato – stock.adobe.com

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