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池田直之
Naoyuki Ikeda
俳優
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インスタグラム @naoyuki_ikeda_official
80年代のハリウッド映画。物語の中で、臆病ないじめられっ子が冒険に出て難関を突破しながらヒーローに成長。勇気を倍増させ、最後はいじめっ子たちを打ち負かす。名作の数々は、世界中の人々に夢や勇気を与え、40年経った今も色あせることなく愛され続けている。俳優/監督/映画祭ディレクターの顔を持ち、映画へのパッションを注ぐ池田直之さんも、そんな80ʼsムービーに魅せられた一人だ。
2021年に発表された短編映画『ストリング』に主演、主演男優賞を受賞した池田さん。演じた役は、酒とギャンブルに溺れ落ちぶれた、日本の著名な津軽三味線奏者。人生のどん底から抜け出そうとするがやり直しがきかず、ホームレスになるというシリアスな役に挑んだ。「まず、それまで三味線に親しんだことがなかったので、津軽三味線の歴史を学ぶところから始めました。三味線の持ち方や扱い方が自然にできるように常に三味線と過ごしました。ホームレスを演じるために、ダウンタウンや高架下でテントを張っているホームレスの人たちの生活についても深く知ることになりました。僕自身アメリカに来たばかりの頃はお金がなくて食べるものにも困ったこともあった。実生活と重ね合わせる部分もありました」

幼い頃から映画少年だった。「実家は自営業で両親は忙しくしていたので、子供の頃から一人でテレビを観ることが多かったんです。人見知りする性格で、いじめられっ子になったこともあった。だから、夢や愛、冒険、友情といった80年代のハリウッド映画で描かれている温かい世界に憧れたんでしょうね」
大学卒業後は、中学・高校の英語教師を約10年務めた。「生徒たちとビデオカメラで撮影した映像を僕が編集して学園祭で上映したり、生徒たちが書いた脚本で劇を作って、老人ホームで披露してお年寄りに喜んでもらったり。生徒たちと『これいいね、面白いね』って言いながら作品を作るのがすごく楽しかった」。しかし、自身の思いとは裏腹に、うつ病を発症して教員を辞めざるを得なかった池田さん。生きる希望を無くし、死のうと思い詰めたこともあったが、映画や演じることに救われたのだという。「学校の先生になって不登校や道を踏み外す子供たちを助けたいと思ったのも、僕が子供の時に周りから理解してもらえなかった悔しさがあったから。立ちあがる勇気や頑張れるきっかけになれるのは、先生の仕事も、映画作りも同じだと思うんです」
現在、役者としてさらに飛躍したいと、ハリウッドトップの演劇コーチ、イヴァナ・チャバック氏から直接演技指導を受けている。「ハリウッド最高峰の演技を学ぶことで、まだまだ成長できるはず!行きたい場所に昇り詰めるため、今が学ぶ時だと思っています」。

(12/5/2023)
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