米国大学への留学がパンデミック時から回復 加州が人気1位を維持、中国とインドからの留学生が56%を占める(11/16)

【ロサンゼルス16日】米国の大学への留学生の数がパンデミックによる落ち込みから回復し、過去40年間で最も早いペースで増加していることが、「国際教育研究所(Institute of International Education)」の13日発表のレポートでわかった。留学先は依然カリフォルニア州がトップで、中国とインドからの学生が56%と最多を占め、韓国、台湾、日本が続く。同州内で人気が高い留学先は、USC、UCのバークレー、サンディエゴ、ロサンゼルス、アーバイン校だった。

 米国内全体では2022ー23年度、210の出身地から100万人以上の学生が学部、大学院、非学士課程、職業訓練プログラムに参加し、前年度より12%増加した。インドからの留学生は35%増と急増し、中国からの留学生はわずかに減少したが、最大のグループであることに変わりはない。世界で最も人口の多いこの2カ国を合わせると、米国への留学生の53%を占める。

 同研究所によれば、2020年秋のコロナパンデミックに端を発した留学生の激減は、健康や安全への懸念、渡航制限、対面授業の停止によって、新規入学者数を46%近くも押し下げた。

 米国の大学の多くが、財政難や高卒者の減少による先行き不安と闘う中、大学の財源となる海外からの学生誘致に力を入れる大学が増えている。たとえばカリフォルニア州では、2025年までに高卒者の数が頭打ちになると予想されている。この傾向はすでに、北東部を含む米国のいくつかの地域に及んでいる。

 同研究所の調査に回答した約3,000校のうち、5分の4以上の大学が、他国の学生を募集するためのリソースを維持または増やしている。例えばUSCは、インドのニューデリーとバンガロールのオフィスで留学生リクルートのスタッフを増員した。USCでは近年インドからの新入生が50%増加しており、パンデミック以前は毎年約600人であったのに対し、2022年と2023年には毎年約900人が入学。科学、技術、工学、数学分野の大学院に入学しているという。大学院生の増加は、パンデミックによる制限で高度な研究をすることができなかった学部の学生からの需要の高まりを反映しているという。

 USC側は、インドからの留学生の継続的な増加に期待しているという。インドは現在、世界で最も人口の多い国であり、今年中国を抜いた。インドの人口の18%近くが15歳から24歳であるのに対し、中国は約11%、韓国と台湾は10%、日本は9%である、と同研究所は報告している。

 同研究所によると、インドからの留学生に最も人気のある州は、カリフォルニアではなくてテキサスとニューヨークで、これは、カリフォルニア大学(UC)でここ数年、カリフォルニア州民により多くの入学機会を与えようとする政治的圧力の下、多くのキャンパスが留学生の数を意図的に減らしているのが理由の一つだという。ここ数年、UCLA、UCバークレー校、UCサンディエゴ校という人気の高い3つのキャンパスでは、それぞれ州からの資金援助を受けて、他国や他州からの留学生を合計900人減らしている。国内では昨年、ニューヨーク大学、ノースイースタン大学、コロンビア大学、アリゾナ州立大学が、UCのどのキャンパスよりも多くの留学生を受け入れた。

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