【ロサンゼルス29日】ロイターによると、カナダで続く森林火災の煙が6月29日、米中西部や東部に広がり、米人口の約3分の1が深刻な大気汚染の影響を受ける事態となっていると報じた。一部地域では人体に有害で危険な状況を引き起こす可能性があるため、注意が必要だ。
米国立気象局によると、ウィスコンシン州やイリノイ州北部、ミシガン州からニューヨーク州や東海岸に至るまで広範囲にわたり大気汚染に関する警報が発令されている。当局は1億人を超えるアメリカ国民に対し、長時間の屋外活動を制限するよう求めたほか、肺疾患・呼吸器疾患を患っている場合には必要に応じてマスクを着用するよう呼びかけた。子供や高齢者に対しては、激しい運動を最小限にとどめるか、避けるよう勧告している。
ニューヨーク、シカゴ、フィラデルフィアなど主要な都市では、大気が煙った状況が続いたり、焦げたような匂いがしたりする可能性があるとしている。