リチャード・リオダンLA元市長が死去 92歳、暴動と地震後の市再建に尽力(4/20)

【ロサンゼルス20日】1993年に、共和党としては30年ぶりのロサンゼルス市長に当選し、ロサンゼルス暴動とノースリッジ地震の直後に市の再建に尽力したリチャード・リオダン氏が19日夜、自宅で家族に見守られるなか亡くなった。92歳だった。

 リオダン氏は1930年5月1日ニューヨーク生まれ。裕福な家庭の8人兄弟の末っ子として育った。サンタクララ大学からプリンストン大学へ編入し、哲学を専攻。その後弁護士となり、1975年にロサンゼルスに自身の法律事務所を設立した。

 8万ドルの遺産を1億ドルの財産に変えた敏腕実業家としても知られ、奉仕の精神に基づき、年間300万ドルを慈善団体に寄付。また、イースト・ロサンゼルスにある「Puente Learning Center」の購入にも資金を提供した。

 ロサンゼルス市の「Board of Recreation and Park Commissioner」を経て1993年、当時のトム・ブラッドリー市長の退職に伴い市長選に立候補して当選。就任当初は民主党が支配する市議会と対立したが、1994年のノースリッジ地震では緊急救援活動の指揮を執り、真のリーダーシップを発揮した。1997年の市長選で再選を果たした。

 ロサンゼルスのカレン・バス市長は、「リオダン氏が再建し同氏の名前が付けられた、ロサンゼルス市のアイコンであるセントラル図書館をはじめ、リオダン氏のレガシーは永遠」と述べ、敬意を表した。 

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