【ロサンゼルス26日】ロサンゼルスのユニオン駅内にある、アールデコ様式が見事な歴史ある「フレッド・ハーヴェイ・ルーム(Fred Harvey room)」にこのほど、「エブリウェア・ブルワリー(Everywhere brewery)」がオープンした。
「エブリウェア・ブルワリー」は2022年にオレンジ郡で創業し、ロングビーチにも店舗を構える。ラガー、ホップの風味が際立つIPA、セルツァーなど、親しみやすいビールの醸造に注力するこの受賞歴のあるブルワリーは、現地での醸造も行う。最も人気のある商品ラインの一つが、アグアス・フレスカス・セルツァーで、ジャマイカ・レモネードやサンディア(スイカ)のフレーバーなども人気。
「フレッド・ハーヴェイ・ルーム」は1930年代に建てられたアール・デコとスペイン植民地様式の建物内にある空間。店内は、ナバホ族のラグを模してデザインされたカラフルなタイル張りの床、精巧なタイル張りの天井、豪華なバー、快適なラウンジ席、そして2階のメザニン席で彩られている。
歴史管理局「ロサンゼルス・コンサーバンシー」によると、この部屋はかつて、鉄道駅にレストランを展開していた有名チェーン店「フレッド・ハーヴェイ」の一部で、同レストランでは「ハーヴェイ・ガールズ」が活躍していた。彼女たちは西部へ渡り、レストランで働きながら「荒れた町を文明化」した若い女性たちだった。同局によると、彼女らは1946年の映画『ハーヴェイ・ガールズ』(主演:ジュディ・ガーランド)でも描かれている。
「エブリウェア・ブルワリー」の設立者の一人、ダニエル・ムニョスさんは、この場所と個人的に深いつながりがある。「私の祖母はハーヴェイ・ガールで、子供の頃からフレッド・ハーヴェイの話を聞いて育ちました。祖母は20年ほど前にハーヴェイ・ガールズに関するドキュメンタリーに出演していたので、ここは本当に特別な場所です」とムニョスさんは話す。
ビールに関してムニョスさんは、ここは様々な人々が行き交う交通の要所に位置しているため、どんな旅行者でも気に入るものが見つかるだろうとアピール。LAの歴史の一部になれることを嬉しく思うと話した。
「エブリウェア」では、ワンランク上のパブ料理を提供するレストランも併設される予定。
<関連記事>
米グリーンカード申請は「母国で」導入へ 非移民ビザ保持者に大転換、数十万人に影響か
アメリカで帰化市民の“市民権剥奪”が加速 日本人の永住権取得や二重国籍にも影響か