3月に開催される「2023ワールド・ベースボール・クラシック」WBCで世界一を目指す日本代表「侍ジャパン」! 6日に先行発表された12選手と合わせて全30選手が決まった。先に代表に決まっていたダルビッシュ有投手が自身のTwitterを更新して、日本ハムの伊藤大海投手とサンディエゴで自主トレをしている写真をアップした。日本ハムの先輩、後輩のツーショット写真にファンは大感激。「緊張して大海投手練習できるのかな?」の冗談も。
それにしても、WBC史上最強のメンバーとして呼ばれているダルビッシュをはじめ大谷翔平投手/DH、山本由伸投手、佐々木朗希投手、村上宗隆内野手、鈴木誠也外野手、吉田正尚外野手、ジャイアンツからは戸郷翔征投手、大勢投手、岡本和真内野手など、まさにドリームチームと言って過言はない。胸躍る選手陣に今から開幕が待ち遠しいのだが… 。
誰がこのチームのキャプテンをやるのか。日の丸を背負って連日世界の強豪と戦わなければならない。1試合たりとも楽な試合などある訳がない。過去のWBCに出場した全盛期のイチローをもってしても「メジャーリーグの公式戦でもあれほど緊張することは無かった。」と言わしめた程、特別な場所なのだ。予選リーグで苦戦もあるかもしれない。その時、現場の重い雰囲気を誰が吹き飛ばしてくれるのか。東京オリンピックの野球では日本がピンチの時にいつもキャプテンのジャイアンツ坂本選手が守備位置で微笑んでいた。あの姿に選手も国民もどれ程救われたことか。しかし今回坂本選手は出場しない。では誰がキャプテンの重責を担うのか。
令和の三冠王村上宗隆、ご存知、村神様しかいないのではないか!去年の眩い成績はもちろんだが、日頃の言動を知る度に「若くして王貞治さんの域に達しているのでは」と私は感じる。村神様を見ていると人格形成に年齢はないと改めて思う。侍ジャパンが苦しい戦いの時、彼はどんな発言をするのだろうか。
そしてダルビッシュ有投手、凄すぎませんか。一般に投手の最盛期は25歳前後と言われている。今回の侍ジャパン投手陣をみても殆どが23~25の年齢層。ダルビッシュの36歳は突出しています!あの楽天田中将大投手(34)さえ今回選出されなかった。ダルビッシュはメジャーリーグ4球団を渡り歩き、すべての球団で実績を残している。どれだけタフなんだ!その逞しさに感服する。更に重要なのは、圧倒的に後輩の面倒見が良いことだ。彼のベンチでの発言は、日本の若手選手にとって野球人として将来に渡り宝物の言葉になる!興味は尽きない。
・
■テリー伊藤
演出家。1949年、東京都出身。数々のヒット番組やCMなどを手掛け、現在はテレビやラジオの出演、執筆業などマルチに活躍中。