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先日ラスベガスで開かれた技術見本市「CES」にドイツ自動車メーカー大手のBMWがコンセプトカー「I Vision Dee」を出展。次世代電気自動車に、AIによる会話機能や、車体の色や柄を好きに替えられる機能の搭載を目指しているのだ。特殊フイルムをボディーやホイールに計240枚貼り、ドライバーが操作することで32種類の様々な色の組み合わせを瞬時に楽しむことが出来る。暑い日は熱を吸収しにくい白色にする事で省エネにもなると。これって凄すぎないか!
自動車メーカーが毎年開発するEV化、自動運転、水素燃料自動車などの新技術は大変な進歩を遂げている。しかし、車好きの私にとって今回のBMWのコンセプトカーほど衝撃を受けた事はない!何と言ってもボディーの色を変幻自在に操ることが出来るなんて、まさにドリームカーではないか!もう車購入時に色で迷うことは無くなる。長年乗ってもボディカラーで飽きることも無くなる。例えばお葬式に行く時は黒、海辺をドライブする時はマリンブルー、ナイトクラブに乗り込む時にはスワロフスキーシルバーがいい。アウトドアーには迷彩柄気分。ラングラージープにも絶対に似合うはずだ。各自動車メーカー、実用的な開発ばかりで面白く無かったがBMWは偉すぎです!まだコンセプト段階だが、発売が待ち遠しい…。
そして私より販売を楽しみにしているのが泥棒軍団ではないか!ハリウッド映画で銀行強盗が逃走しているシーンがある。上空の警察ヘリコプターから「現在犯人グループは黒い車でハイウエーを逃走中」と追跡され逮捕されてしまうのだが、32色に変化出来る車が登場したらそうは行かない。トンネルに入る度に、街角を曲がる度に変身する。冬のニューヨークは大雪が降る、逃亡犯がボディを雪色に同化させたら、それって雪山で白ウサギを発見する難しさに似ている。悪知恵に長けた奴ならパトカーに変身することも容易に考えるはずだ。犯人を追い詰めたと思ったらパトカーだった。ニューヨーク大混乱が目に浮かぶ!悪人どもの高笑いが聞こえる。
32色車が増えると自動車塗装業者は失業するのか。流行りのカーラッピング業界の行方も心配になってくる。燃費、自動運転、環境問題も大切だけど、車はやっぱり楽しくて面白くないと!こうなったら何処かのメーカー映画「トランスフォーマー」のようにボディーごと変身してくれて、AIでお喋りして、悪党を退治してくれないかな。待てよ、その時は悪人もその車を購入するに決まっている、そうなるとまたもやニューヨーク大混乱が起きる…。でもボディー変身車見てみたい!
色々あるけどBMWさん、「夢の32色変幻自在車」の発売待ってます。
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■テリー伊藤
演出家。1949年、東京都出身。数々のヒット番組やCMなどを手掛け、現在はテレビやラジオの出演、執筆業などマルチに活躍中。
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