加州の嵐 犠牲者12人に バイデン大統領が緊急事態宣言(1/9)

【サクラメント9日】カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は8日、北カリフォルニアを中心に過去10日間のうちに少なくとも12人が嵐による被害で死亡したと発表。知事の要請を受け、バイデン大統領がカリフォルニア州への緊急事態宣言の発令を承認した。

 ホワイトハウスの声明によると、この緊急事態宣言にともない、連邦緊急事態管理庁(FEMA)による災害救援活動の実施と緊急部隊の動員が許可される。ニューサム知事は4日にすでに州への緊急事態宣言を発令している

 北カリフォルニアでは8日夜も多くの家やビジネスで停電が続き、約3,000人が避難し、約200人がシェルターに滞在している。特に被害が大きいサクラメント郡の緊急サービス局は8日夜、ウィルトン地区で増水が道路にあふれ出し、避難路が寸断される恐れがあるとして、住民に緊急の避難を命じた。

 今週前半にかけては別の嵐が到来し、特にノース・ベイとサンタクルーズの山間部で激しい雨が降ると予測される。国立気象局サクラメント支局では、飽和した土壌にさらに雨が降ると、洪水や土砂崩れ、山火事跡での土石流などが発生する可能性が高いとして注意を呼びかけている。

 

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