【リバーサイド郡28日】聴覚に障害のある生徒らが学ぶリバーサイド郡のろう学校「California School for the Deaf」のフットボール部がこのほど、カリフォルニア州高校スポーツ連盟(CIF)南部地区8人制1部の優勝を果たした。
歴史的な試合が行われたのは18日の決勝戦で、対戦相手は昨シーズンと同じキャノガパークのFirst Baptist高校。「California School for the Deaf」のチーム・カブスは次々とタッチダウンを重ね、80対26で勝ちリベンジを果たした。1953年の開校以来、同校のスポーツ部では初の地区優勝となる。
夢のようだと話すのは、ヘッドコーチのキース・アダムさん。チーム全員が優勝というゴールに向けて練習に励んだ。「障害があっても、できないと諦めるのではなくゴールを設定し、それに向けて頑張ることが大事。私たちは耳が不自由だが、できることを証明した」と述べ、この勝利は伝統的プログラムの始まりだと意欲を示した。
チームキャプテンのジョリー・バレンシアさんは、「昨シーズン負けた同じチームと決勝で対戦できたのは感無量だった」と振り返る。「冗談抜きで心配はなく、やってやるぞという感じだった。このレガシーは次の世代にも受け継がれる。一番大事なのは諦めないこと」と手話で語った。