頭蓋骨骨折のポール氏が退院、ペロシ議長宅襲撃事件(11/3)

【サンフランシスコ3日】先月28日に、米民主党のナンシー・ペロシ下院議長(82)のサンフランシスコの自宅に男が侵入し、ペロシ議長の夫のポール氏(82)がハンマーで殴られた頭蓋骨骨折などの大けがを負った事件で、ポール氏が3日、手術を受けた病院から退院した。

 ペロシ下院議長は声明で、ポール氏が自宅療養に入り少しずつ回復へ向かっていると述べ、世界中から寄せられた励ましの言葉に感謝した。男が侵入した際、ペロシ議長はワシントンDCにいて不在だった。

 逮捕されたデービッド・デパペ容疑者(42)は、殺人未遂、住居侵入、凶器による襲撃、高齢者虐待、高齢者の不法監禁、公務員とその家族に対する脅迫の罪で起訴されており、すべての罪で有罪になれば、13年から終身刑になる可能性がある。

 連邦検察によると、デパペ容疑者はペロシ議長を誘拐し「膝頭を折る」計画を立て、ペロシ議長のことを「民主党がつく嘘のリーダー」と呼んでいた。その後の捜査から、デパペ容疑者がベイエリア在住の教授や政治家など、その他にも攻撃のターゲットにあげていたことがわかった。オンラインアカウントの記録から、デパペ容疑者は極右の陰謀や反ユダヤ主義に傾倒していたという。

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