加州知事、石油会社の不当な価格つり上げに罰則制度を提案(11/2)

【ロサンゼルス2日】カリフォルニア州のニューサム知事は2日、州内で深刻化しているガソリン価格の高騰を受け、石油会社の価格つり上げに罰則を科し、不当に得た利益をカリフォルニア州民に払い戻す制度を提案した。

 ニューサム知事によると、石油会社とその関連事業は7月から9月までのわずか3カ月間で記録的な利益を上げた。カリフォルニア州の石油精製会社「Phillips 66」と「Marathon」は、昨年比で1243%増の利益を計上し、「BP」は自社株買いに25億ドルを投じた。

 これら以前にも、「Valero」の利益が前年比500%増の28億2000万ドルに急増し、「PBF Energy」の利益は前年比1700%増の10億6000万ドルに増加した。「Shell」は利益94億5000万ドルのうちの40億ドルを株主の自社株買いに回し、「Exxon」は過去最高益197億ドルをあげ、「Chevron」は112億ドルの利益を得ている。

 ニューサム知事は声明で、「石油会社らは、カリフォルニア州民から金を巻き上げて記録的な利益を上げている。彼らは、価格が高いのは戦争、州税、メンテナンスのためだと言ったが、今ではそれがすべて見せかけであることが分かっている 。ガソリン価格の高騰は、直接彼らの利益につながった」と述べた。

 ニューサム知事は、ガソリン価格の引き下げに取り組み、冬用ブレンドガソリンへの切り替えを指示し、カリフォルニア州で事業を行う石油会社や精製業者に説明責任を求めている。カリフォルニア州のガソリン価格が過去最高の6.42ドルになって以来、知事の取り組みなどにより、直近では5.54ドルまで価格が下がり、88セントの減少になったと知事は述べている。

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