バック・トゥ・ザ ねるとん紅鯨団

昔のテレビスタッフ仲間から「令和の『ねるとん紅鯨団』みたいな番組やりたいですね!」の話が来た。若い読者の皆さんはご存知ないと思いますが、今から35年以上前に私が手掛けた番組です。若い男女の恋愛応援番組でした。司会は当時若者に絶大なる人気のとんねるずを起用、TBS土曜日の午後11時と遅い放送時間にも拘らず視聴率20%を超す人気番組でした!

その影響力は凄く、全国の若者たちから出場希望の手紙が殺到した。毎週面接をして出演者を決めるのだが、みんな真剣な表情で、冷やかしやテレビに出たい目立ちたがり屋さんは殆どいなかった。番組は7年半続き、中には番組内で知り合って結婚したカップルも何組かいた。出演者が恋愛に前向きな良い時代だったのかもしれない…。

 

 

時が経ち「令和のねるとん」時代は大きく変化している。恋愛に関しても内閣府の調査によれば、デート経験0人は20代独身男性39.8%、20代独身女性25.1%、30代独身男性34.1%、30代独身女性21.5%のビックリ調査結果が発表されている。

そうなんです! 20代独身の4割近くがデート経験なし! 更には、恋人が欲しくて最近流行りのマッチングアプリを使って実際に会っても、経験不足なので会話が続かずコミュニケーションがとれないそうで、恋人が出来ないという悲惨な現状もある。勿論女性の社会進出で、恋人を欲しくない、自分の時間を大切にしたい、という方が増えている傾向もあるが、それにしても時代は変わったものだ。

改めて「令和のねるとん」を考えてみた。進行役はもちろんとんねるずにお願いしたい。ただし彼等も60歳の大台、若者の代表には無理あるかも。昔みたいに貴さんが暴走すると出演者が怖がる恐れもある!そこで女性側の味方としてアシスタントに藤田ニコル、みちょぱ辺りが居てくれると嬉しい。若い人ばかりの恋愛じゃありきたりなので「バツイチねるとん」も盛り上がりそうだ。

今の日本、結婚している夫婦の35%が離婚する時代、この企画は外せない。巷には恋愛応援番組が数々あるが「元祖ねるとん」を今やるのも面白いかも! まだ貴ちゃん、憲ちゃんには話していないが、近いうちに企画書を持っていくつもりだ。最近二人は共演していないけれどこれを機会にやってくれると嬉しいな。それよりも先ずは企画を通さなくては!

そうなんです、演出家テリー伊藤としては、企画を考えたり、自分の企画が採用されるかどうかが一番楽しい時なんです。出来れば「ねるとんUSA ロサンゼルス編」をやってみたいので、その時はみなさん参加して下さいね!Stay tuned! 

 

■テリー伊藤
演出家。1949年、東京都出身。数々のヒット番組やCMなどを手掛け、現在はテレビやラジオの出演、執筆業などマルチに活躍中。

 

 

 

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