動物保護団体が「Whole Foods」を提訴 抗生物質不使用とうたう牛肉スローガンめぐり(8/24)

【サンタアナ24日】「Whole Foods」が23日、牛肉に抗生物質を使っていないことをアピールした販売スローガン「No Antibiotics, Ever」をめぐり、消費者3人と動物保護団体「Farm Forward」にサンタアナ地裁で提訴された。

 原告側は、最近行われた検査の結果、Whole Foodsチェーンの牛肉に抗生物質が使われていることが判明したとしている。

 「Farm Forward」によると、「Whole Foods」は1981年以来、同サプライチェーンのすべての家畜が抗生物質なしで飼育されていると主張してきた。「Farm Forward」はまた、抗生物質不使用の肉の値段は20%も高く、消費者の75%はそれらにもっとお金を払っても良いと考えていると訴えた。

 「Farm Forward」は、”オーガニック”や”抗生物質不使用”と表示された「Whole Foods」の製品から、牛の成長を促進する抗生物質が残留していることを発見したと主張。最近「サイエンス誌」に発表された研究結果では、「Whole Foods」が採用する動物福祉認証プログラム内の牛の最大22%が、抗生物質が定期的に使われていることを示唆する飼育場から来ていると証明された。「Farm Forward」は、この研究結果が自分たちの主張を裏付けていると説明。抗生物質不使用と偽った肉の販売は、「Whole Foods」だけでなく、業界全体の問題だと述べている。

 原告側は「Whole Foods」に対して、牛肉の販売方法を変更し、抗生物質不使用と信じて肉を高い値段で買った消費者に賠償金を支払うよう求めている。

 「Whole Foods」と親会社のアマゾンは、現時点でこの訴訟についてコメントを出していない。

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