昭恵さんの傍には晋ちゃんが伴走している

参議院選挙の応援演説中に銃弾を受けて亡くなった安倍元総理の葬儀が東京都港区の増上寺で行われた。自民党の麻生太郎副総理が弔辞を読んだ。出棺時には妻昭恵さんが安倍さんに頬ずりしたという。葬儀は近親者による「家族葬」として執り行われたが、岸田首相や経団連の十倉会長、台湾の頼副総裁など、安倍さんにゆかりのある政財界の要人や外国政府関係者らが参列した。「家族葬」にもかかわらず最後のお別れをしたいと一般の参列者も千人をゆうに超えた。

 参列者が手を合わせる遺影は見慣れた選挙ポスターの政治家然とした姿ではなく、ネクタイをしない白シャツ姿の微笑む安倍さんだった。昭恵さんが選ばれたと思われる。それは政治家安倍晋三ではなかった。日曜日のマイホームパパのようだ。何処の街にも何処の町内にもいそうなこの姿こそ昭恵さんの中にいる安倍さんのもう一つの顔ではないでしょうか。

 葬儀の時、昭恵さんが「これからの人生が不安」だと話されていましたが、昭恵さんの心の中に戻って来た安倍さんは、本当の意味で日本一のマイホームパパになるのでは。「アッキーごめん‼心配かけたね、これからはずーと傍にいるからね。なんでも話しかけて!人生に迷った時や不安な時は勿論、何か楽しい出来事があったら教えてくださいね。寂しくなったら晋ちゃんと呼んでね!」と。

 最後のお別れで「まだ夢見ているようです。主人のおかげで色んな事を経験出来た、凄く感謝しています。いつも私のことを守ってくれました。事件後に駆け付けて対面した時、手を握ったら握り返してくれた気がした。こんな優しい人いなかった。いつも自分をかばってくれた。」そうなんです昭恵夫人の安倍さんに対する思いはぶれない。亡くなられた今も。

 私の昭恵さんとの思い出は、以前私がパーソナリティーをしていたラジオ番組にゲストで出演してくださった時に、お土産におにぎりを持ってきてくれたことです。昭恵さんが経営されている居酒屋で人気のおにぎりを、ご自身で握ってきてくださったんです!長くラジオをやっていますが、おにぎりの差し入れは初めてでした。それも飄々とした笑顔で!しかも総理大臣夫人が‼一時期森加計問題でマスコミにバッシングを受けた時期もありましたが、人を疑わない性格が裏目に出たに過ぎないのでは。批判するのではなく彼女の人
柄を感じ取る力も必要なのでは。

 今日から昭恵さんの新しい人生が始まります。彼女のことだから素晴らしい道を切り開くに決まっています。そこから私達が学ぶものが沢山あるはずです! 当然すぐ傍にはいつも晋ちゃんが伴走しています。

 

 

■テリー伊藤
演出家。1949年、東京都出身。数々のヒット番組やCMなどを手掛け、現在はテレビやラジオの出演、執筆業などマルチに活躍中。

 

 

 

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