鈴村圭子: 自分を愛することを原動力に演じていきたい

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鈴村圭子
Kay Suzumura

女優

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ロサンゼルスを拠点に女優として活動する鈴村圭子さん。日本では数々の舞台作品に出演したほか、テレビでのバラエティ番組にも出演。渡米後は、映画出演やミュージックビデオへの出演のほか、現在はKXLA(チャンネル44.1)毎週月曜の朝放送の番組『Where we goin’?』に出演、アメリカのお茶の間に元気を届けている。

 「演技を通して表現することで、人に感動を与えたり、その人にとって一歩を踏み出す勇気になったり。演じることの喜びは、観ている人の心にタッチできること」そう話すのは、ロサンゼルスを拠点に役者として活動する鈴村圭子さん。コロナ禍で一旦ストップしていたエンターテイメント業界が再び活発になり、自身も本格始動が可能になった。ちょうどウェブのドラマシリーズへの出演が決定したところだ。

 アメリカで新たな挑戦に臨む彼女だが、もともと日本では舞台からスタートした。「幼い頃から演技には興味を持っていました。中学になったら劇団に入るぞ!と思っていたその矢先、散歩中の犬に顔を噛まれて40針も縫う大怪我に。顔はひどく腫れて、あぁ、この顔ではもう人前に立つことさえできないと、一度は夢を諦めました。それでも心の中ではずっと演技をしたい気持ちが離れなかった」

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ある時、友人に誘われ観に行った舞台の会場でオーディションのチラシを見つけて応募。合格して入ったのが地元名古屋にあった、劇作家、北村 想氏主宰の劇団だった。研究生として下積みからスタート。「目と耳で盗んで覚えろ」の体育会系の中で鍛えられたという。「役作りで一番苦労したのは、自分の嫌な部分と向き合わなければならないところ。セリフの言い回しの癖や、性格の嫌いな部分を見つけてしまうんです。表現をすることは、自分自身としっかり向き合うことでもあります」

 同劇団に在籍した後に上京。2004年には舞台作品『トリガー』(山田裕幸 作・演出)では準主役を務め新人戯曲賞を受賞。女優、鈴村圭子として注目を集めた。2005年には、世界的に知られる巨匠、鈴木忠志氏による劇作品『カチカチ山』に出演。


 舞台からテレビ出演にも活動を広げていった鈴村さんだが、同時にアメリカで役者の夢を追ってみたい気持ちも大きかった。そんな彼女の転機となったのが、ヒーローズのヒロ役、俳優マシ・オカさんとの出会い。「出演作品のプレミアで来日されていたマシ・オカさんと、仕事で偶然お会いする機会があったんです。私がアメリカに憧れていることを伝えたら『叶えたい夢があるんだったら挑戦するべき。奇跡は起こるものだよ』と言ってくれた。その言葉が背中を強く押してくれました」

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バラエティ番組では、お笑いタレントの、にしおかすみこさんを相方にお笑いにもチャレンジ。

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 渡米後は、映画やミュージックビデオへの出演などのほか、ローカルテレビの朝の番組に出演しお茶の間に元気を届けている。「日本では、舞台で演じることは楽しくも厳しく、身を削りながら演じたこともありました。でもアメリカに来て感じたのは、この国の文化には、自分自身を心から愛することが根底にあること。自分の身を削るのではなく、自分を愛することを原動力にして、演じていきたいと思っています」

(7/5/2022)

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