コロナ感染率「低」から「中」へ移行 BA.2拡大でLA郡(5/20)

【ロサンゼルス19日】ロサンゼルス郡の新型コロナ感染率が19日、感染者の増加に伴い「低(low)」から「中(medium)」に移行した。郡当局は住民に、屋内でのマスク着用、ワクチンとブースターの接種、感染の兆候が出た際の迅速な検査を呼び掛けている。

 コロナ感染率のグレードシステムでは、人口10万人あたり200人以上の感染者が出た場合、感染率が「中(medium)」へと移行する。ロサンゼルス郡では19日、人口10万人あたり202人の感染が報告され、南カリフォルニアの郡で初めてダウングレードすることになった。オミクロン株亜種BA.2の感染者が増えているためとみられ、伝播性は2月以降で最も高い。

 感染率が「高(high)」レベルに達するのは、郡内のコロナ入院患者数が人口10万人あたり10人になるか、郡内病床の10%をコロナ陽性患者が占めた場合とされている。

 ロサンゼルス郡公衆衛生局のバーバラ・フェラー局長によると、新たに報告された症例は全てオミクロン株。今後コロナ感染者が増加して、医療体制がひっ迫する可能性を懸念した。

 ロサンゼルス統一学校区の生徒の陽性例は300%も急増し、老人ホームや職場での集団感染も報告されている。

 19日、ロサンゼルス郡の新たな感染者数は4,725人、死者数は9人。郡内病院のコロナ陽性患者数は379人で、そのうち53人が集中治療室に入院している。

 フェラー局長によると、郡公衆衛生局は20日の会合で、公共交通機関や空港で実施されているマスク着用ルールの延長を検討する。

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