【ワシントン11日】米国労働統計局(BLS)が3/10(木)に発表した2月の消費者物価指数(CPI)によると、家庭での食品インフレ率は2月に40年ぶりの高水準に達し、1月の年率7.4%を上回り、2月に6.8%で上昇した外食費を上回った。
特にタンパク質価格の上昇が著しく、牛肉のCPIは過去1年間で16.2%上昇し、13%上昇した肉類、鶏肉、魚、卵の指数を上回った。一方、乳製品とその関連製品は5.2%上昇した。生鮮果実は前月比3.7%、生鮮野菜は同1.3%の上昇となった。
ウクライナ危機がエネルギー市場を揺るがす中、ガソリン価格は過去最高を記録し、2月のインフレを促進する上で特に大きな役割を果たし、消費者物価指数全体の上昇のほぼ3分の1を占めたと、政府は発表している。
また、消費者は、食料品店で目にする物価の上昇に特に敏感になっているようである。調査会社Dunnhumbyが1/25から2/8の間に収集したデータによると、買い物客はインフレ率が実際よりもさらに高いと思っていることがわかった。
小売業者が所有するブランドで販売される鶏肉、食肉、冷凍食品は、2022年の展開に伴い、特に勢いを増す可能性が高いとされている。
全米最大のスーパーマーケット・チェーンであるクローガーは先週、買い物客の価格に対する敏感さに対抗するため、昨年150億ドル以上の売上を記録したクローガー・ブランド製品を重点的に宣伝する意向であると述べている。