【ロサンゼルス8日】13日にSoFiスタジアムで開催される第56回スーパーボウルを前に、チケットの平均価格が9000ドルに跳ね上がっており、極端に安い価格で売るCraiglistなどでのチケット詐欺への警戒が呼び掛けられている。
現在、正規ルートで売られているチケットは、安いものでも5,000ドル前後。そんな中、個人売買サイトのCraiglistなどでは、200ドルから500ドルで売られているチケットもあり、必死にチケットを探すNFLファンを狙った詐欺である可能性があるという。
個人情報盗難リソースセンターのエヴァ・ヴァラスケス代表は、「スーパーボウルはチケット詐欺が最も多発するイベント」と警鐘を鳴らす。この時期、スーパーボウルにかこつけたスウィープステークやプロモーション、景品プレゼントなどの呼び掛けも増え、これに伴う個人情報の盗難被害が増える。ヴァラスケス代表は、「本来スウィープステークや景品プレゼントに申し込む際、お金を請求されることはない。また、グッズ購入などには、詐欺被害時に返金処理ができるクレジットカードを使う方が安全」とアドバイス。暗号通貨「cryptocurrency」や、ピアツーピア決済プラットフォーム「Zelle」「Venmo」などは現金と同じで、返金は不可能であることを忘れないで、と呼び掛けた。
チケット販売プラットフォーム「StubHub」の専門家アダム・ブデリさんは、現在売られているスーパーボウルのチケットは最も安くて4,800ドル前後で、それを大幅に下回る価格のものは詐欺である可能性が高い、と話した。チケットは、NFL公認のStubHubのような販売元から購入するのが最も安全と述べた。
スーパーボウルは、モバイルチケットのみを扱っており、偽造チケットへの払い戻しなどは一切されない。チケット保持者へは、チケットにあるバーコードを盗用し偽造チケットを売る詐欺も報告されているため、チケットの写真をオンライン上で公開しないよう呼び掛けられている。