FedExやUPSなど、今年も宅配便がさらに高額に(2/2)

【ニューヨーク2日】2021年に米国の小包輸送業者は平均して4.9%の値上げを実施したが、今年は全体で5.9%の料金値上げが一般的となるとみられている。フェデックスとUPSが燃料や特大荷物の取り扱いなどのサーチャージを調整していることを考慮すると、荷主が支払う金額の全体的な増加率は「実際には9%を超えている」とAFSロジスティックスのトム・ナイチンゲールCEOは述べている。

輸送会社は、需要の高まりの中で配達を時間通りに行うために、こうした値上げを実施しているという。UPSは声明の中で、今回の値上げについて「顧客が期待する高いサービスレベルを維持しながら、ネットワークの継続的な強化をサポートするものだ」と述べている。フェデックスでは、今回の値上げは「厳しい経営環境下」でのコスト増を反映したものだとしている。

 
貨物の量が増加し、輸送能力が逼迫する中、フェデックスとUPS は中小企業向けの小包など、より収益性の高い配送を優先する一方、ネットワークの強化に向けた投資を促進するために割増金や料金の引き上げを実施してきた。
 
一方、荷主は、パンデミックの影響で急増したeコマースの数量の大部分を占める地上配送サービスのコスト上昇を目の当たりにしている。
 
2022年1月のCowen/AFS Freight Indexによると、小包の運賃はすでに2019年から2018年の水準を上回っているが、今年第1四半期に新たな高みに到達すると予想されている。
 
また、一部の家庭向け配送も値上げとなる。フェデックスはGround Economyサービスを利用した荷物に、1個あたり1ドルの配達・返品手数料を導入した。また、UPSは米国本土48州の特定の郵便番号に対して遠隔地集配手数料の適用を開始した。

 

 

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