ケイト・K.イノウエ: この冬、夢の世界へいざなう バレエ『くるみ割り人形』が LAで再開

 

ケイト・K.イノウエ
Kate K. Inoue

ロサンゼルス・バレエ団 バレリーナ

     

 

ロサンゼルス・バレエ団所属のケイト・K.イノウエさん。LAで12月4日から12月26日まで上演される『くるみ割り人形』では、主役のクララ役を務める。「将来の夢はプリンシパル(バレエ団トップの階級)」と力強く話すイノウエさん。 https://losangelesballet.org/dancers

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毎年クリスマスシーズンになると世界各地で上演されるバレエ作品『くるみ割り人形(The Nutcracker)』。このシーズンの風物詩ともいえる同作品をロサンゼルス・バレエ団(LosAngeles Ballet)が今年も12月4日から12月26日まで、LA周辺のバレエシアターで上演する。昨年はコロナ禍のため全公演が中止。ファンにはもちろん、この舞台に出演するケイト・K.イノウエさんらバレエダンサーにとっても待望の再開となる。  

 

クラシックバレエを代表する作品の一つ『くるみ割り人形』は、クリスマスイブに人形使いの叔父からくるみ割り人形を贈られた少女クララが、美しい精たちに迎えられ人形とともに、おとぎの世界を旅する物語。同バレエ団に入団して2年目のイノウエさんにとって、この公演がプロでのデビューとなる。「くるみ割り人形は憧れの作品。私は主役のクララやコロンビーヌ人形役、雪や花のシーンなど複数の役を担当します。私が踊るクララは少女のようで大人のよう。可愛らしさもあり勇敢な役。のびのびと踊りたい。楽しみです!」  

 

ロサンゼルス市唯一のプロのクラシックバレエ団であるLAバレエ団は、元デンマーク王立バレエ団プリンシパルで芸術監督だったThordalChristensenと妻ColleenNearyにより2004年に設立。現在28名の若きダンサーが所属。「バレリーナの中でも私は身長が低く小柄ですが、舞台ではダイナミックに見せられたらと思います。得意とするのは、高めのジャンプとターン。見ている人たちにエネルギーが伝わるような力強さを表現したい」  

 

ロサンゼルス出身。3歳半でバレエを習い始め、11歳ごろから人前で踊ったり、コンクールに出始めてからプロのバレエダンサーを目指すようになった。長年のバレエ経験では日本のクリエ全国バレエコンクールでの入賞など複数の受賞歴を持つ。パロスバーデス・バレエで7歳から15歳まで学び、1年間大阪のエトワールバレエスクールへの留学などを経て、2020年初めにオーディションを受けてLAバレエ団と契約を結んだ。「バレエ団のオーディションを受けたころは、シアトルのPNB(Pacific Northwest Ballet)所属トレニーで毎日トレーニング漬け。やっとオーディションが終わったと思ったら、今度はコロナ・パンデミックで学校に行けず、スタジオで踊ることもできないオンライン生活。精神的に疲れはて、夢を諦めてしまおうと思ったことも。バレエ団に受かりステージに立てることになってから『私はこんなにもバレエが好きなんだ!』と踊れることが心から嬉しかった」  

そう語るイノウエさんのプロ初舞台、くるみ割り人形がいよいよ12月に始まる。彼女が演じるクララが、力強くかつ繊細に人々を夢の世界へといざなう。

『くるみ割り人形』チケット&上演スケジュール https://www.losangelesballet.org/the-nutcracker

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(11/26/2021)

 

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