麓 琢磨: この“逸品”で勝負。アメリカの国民食ハンバーガーに挑む

 

麓 琢磨
Takuma Fumoto

ハンバーガー・フードトラック経営

     

 

Takuma’sバーガーファンに大ニュース!現在Takuma’sバーガートラックは、ウエストLAのミツワマーケットプレイス前で営業。

住所:3760 S. Centinela Ave. Los Angeles。
営業スケジュール:213-864-9305 
ウェブサイト:http://takumasburger.com
メール:contact@takumasburger.com

「アメリカで日本食ブームが起きて以降、日本食の地位は第一線を走り続けています。それは先人の日本人の方々がアメリカで築き上げたもので、僕らはその恩恵によりこの国で優位に仕事をさせて頂けています。しかしトランプのカードを順々に切るように、新しい日本食が出てきては流行るというサイクルにも限界が来ている。ラーメンブームもすでにアメリカ人に周知のとおり。じゃあ次に切るべきカードは何なのか・・・。僕は、日本人の料理人こそが、自身に根付いた職人魂や優れた技術を込めて、タコスやパスタなど“外国食”を売り出してブームを巻き起こせたらと考えています」。

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シルバーレイクの住宅街にある公園。そこに富士山や海の荒波が描かれた浮世絵テイストなペイントがひときわ目を引く一台のフードトラック。麓琢磨さんが営業するTakuma’sバーガーだ。トラックの窓に貼られた美味しそうなバーガーの写真にそそられ、公園を散歩する人たちが足を止めている。  

見よ!このボリューム感。そのわりに価格はリーズナブル。チキンカツバーガーも不動の人気。

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同店のシグニチャーは、Takuma’sスペシャル・バーガー。肉厚のあるジューシーな牛肉のパテに、新鮮なアルグラやトマト、フライドオニオン、ゴルゴンゾーラチーズ、バジルソース、グレイズバルサミコソースがからんだ逸品だ。それに並ぶ人気メニューには、サクサク揚げ立てのチキンカツと野菜、ウスターソースやマヨネーズなどのコンビネーションがクセになるチキンカツバーガーや、キノコの旨味とフライドオニオン、バジルソースなどが絶妙なハーモニーを醸すポータベロ・マッシュルーム・バーガーといった変わり種を使用したバーガーが連ねる。「こだわりパテや野菜、オリジナルソースを使用したバーガーと聞くと、サイズが小さくて食べごたえがないんじゃないの?というイメージを持たれがちですが、うちのバーガーはサイズにもこだわったボリューミーなところが人気です。一度食べるとわかっていただけるはず!」  

左)一番人気のTakuma’sスペシャルバーガー。お隣は、新登場のお好み焼ケサディア。キャベツ、モッツアレラチーズ、ジューシーベーコンの相性バツグン。

アメリカで生まれ、幼少の頃から親の仕事の関係で各国で生活した。「海外での滞在先では、母が料理教室に通っていたこともあり、日本食やアメリカ食のほか多国籍の料理に触れて育ちました。そのおかげで、日本人の舌に合うテイスト、アメリカ人の舌に合うテイスト、両方の味覚が身についたと自負しています」  日本で居酒屋に勤務し、飲食業の道に入った。15年前にロサンゼルスに移り、焼鳥店や居酒屋、寿司店など飲食業界を渡り歩いた。大手レストランではヘッドシェフを務めていたが、リーマンショックの煽りを受けてレイオフとなり、独立資金を貯めるためにバイトをいくつも掛け持ちしたり、ケータリング業を始めたらパートナーとのビジネストラブルに遭うなど、独立に辿り着くまでにたくさんの苦渋を味わったという。  

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2017年春にハンバーガーの露天商からフードトラックビジネスに転向。日本人の料理人としての腕とオリジナリティに富んだビジネスセンスを強みに、アメリカの国民食であるハンバーガービジネスに挑んでいる。「自分が『これが好きだ!』と自信を持って言えるものを作って売ることができるのが、フードトラックの楽しさであり、それが売れても売れなくても自分の責任。もちろん、お客さんに美味しいと思ってもらえることが一番!これは売れるだろうと思って出したものが全然売れなかったり、半信半疑で出したものが案外バカ売れしたりとか、日々新たな発見があるところも大きな醍醐味ですね」。

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(11/9/2021)

 

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