刑務所で人手不足 COVIDの影響で刑務所警官が辞職 豊富な就職先(11/4)

【ワシントン4日】低賃金で過酷な仕事であることから、刑務所のスタッフ不足は長年の課題となっていた。しかし、コロナウイルスの大流行とその労働市場への影響により、多くの矯正施設が危機的状況に陥っている。職員の退職が相次ぎ、新しい職員の確保に苦労している。また、パンデミックで囚人の数が減少した刑務所でも、再び囚人の数が増加し、問題を悪化させているところもある。

今、刑務所の職員が大量に辞めているのは、何か一つの理由があるわけではない。働き口が増えたため、新たな機会を求めて出て行く人もいるが、ミシガン大学の経済学者Betsey Stevenson氏は、刑務所で働く人々のCOVID-19のリスクが高まっていることを指摘している。

警備員の数が減れば、より危険な状況となり、残された看守にとっては、人手不足の深刻化により、ただでさえ大変な仕事が耐えられなくなっていると多くの人が指摘している。ネブラスカ州では、2010年以降、残業時間が4倍に増加しているが、これは少ない警官が長時間労働を強いられているためである。またフロリダ州では、人員不足のために140以上の施設のうち3つの刑務所を一時的に閉鎖している。

刑務所の中では、人手不足が深刻化から、囚人が監禁されるケースが増えている。また、南部人権センターは先日、ロックダウンや危険な環境についてジョージア州矯正局を訴えるなど、一部の刑務所では暴力行為が増加している。同州の刑務所では、2020年1月から2021年8月の間に48件の殺人の疑いがあり、38件の自殺があった。(一方、2017年の殺人事件は8件)昨年の夏、3つの州刑務所に収監されていた数百人の人々が、数週間にわたって独房に閉じ込められ、6人の看守しか監視していなかったことから、暴動を起こしたのである。

 

 

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