ルーク篠田: 夢の大リーグで3年目。 チームの勝利を目指して日々奮闘

 

ルーク 篠田
Luke Shinoda

シンシナティ・レッズ 広報/通訳

     

 

シンシナティ・レッズで広報と通訳を兼任するルーク篠田さん。2020年スプリングキャンプからレッズに所属。秋山翔吾外野手の専属通訳を務めるほか、広報として様々なメディア対応や、SNSなどでチーム情報を配信。
シンシナティ・レッズ 日本語公式ツイッター:@RedlegsJapan
ルーク篠田 インスタグラム:@lshinoda93

 

 

現在日本人選手が所属するメジャーリーグ球団8球団の一つ、昨シーズンより秋山翔吾外野手が移籍したシンシナティ・レッズで広報と通訳を兼任するルーク篠田さん。広報担当として、テレビや新聞、雑誌など各媒体から選手へのインタビューの仲介や、試合後のテレビ会見の準備、テレビ特番の取材対応や、SNSなどを通して自身でもピーアールを行う。「各メディアへのニュースレター送信や、昨年はレッズで公式日本語ツイッターが開設されたので、そちらでチームや秋山選手の情報を日々配信しています」  

 

球団のスポークスマンとしての役目を担う広報業と同時に重要なのが、日本語通訳の仕事だ。シンシナティ・レッズは、メジャーリーグ全30球団の中でこれまで日本人選手が在籍したことのなかった唯一の球団だったが、昨年初めて秋山選手が入団。篠田さんは同球団で初の日本語通訳となった。「秋山選手の試合中の通訳をはじめアメリカのメディアからの取材の通訳に、練習中はキャッチボールの相手となり、外野コーチや打撃コーチとの練習に参加、遠征試合にも帯同します」。遠征中も片手に携帯やタブレットを抱え、広報としての情報発信やメディア対応も常に行う。  

秋山選手(写真左)と。

 

選手と二人三脚でシーズンを共にする通訳にとって、担当する選手とのチームワークとコミュニケーションが軸となる。「選手のコンディションや行動パターンを把握し、フロントやコーチ陣と円滑なコミュニケーションを取ること。そこに全力を投じることが、秋山選手やチーム全体の活躍に繋がると信じています」  

 

日本生まれ、育ち。日系三世の父を持ち、子どもの頃から夏休みになるとロサンゼルスで過ごした篠田さん。小学校低学年で野球を始め、そこにはいつも野球の存在があった。「いつか大リーグの仕事に就きたいと思っていました。ロサンゼルスの大学在学中には、ドジャースのマイナー組織でインターンをしたり、ワールドベースボールクラシックにも携わることができました」。インターンで実戦経験をしながらメジャーリーグ球団を目指す就職イベントに参加し、片っ端から履歴書を送った。2019年にエンゼルスの広報部に入社し、2020年のスプリングキャンプからレッズへ。その年レッズは、ナ・リーグ中地区3位でポストシーズンに進出し、篠田さん自身にとって初の勝利シャンパンファイトを経験。忘れられない年になったようだ。

遠征に常に帯同するため、シーズン中は移動も多く、過密スケジュールは周知のとおり。体調を崩さず、選手と一緒に戦い抜くための体のケアが大事。  

 

球団オフィスに入って3年目。篠田さんのビッグドリームを聞いてみた。「大リーグは、ワールドベースボールクラシックや、今年は映画『フィールド・オブ・ドリームス』のロケ地アイオワ州で公式戦を行うなど、素晴らしいイベントを開催しています。そんなプロジェクトを企画・統括できるようなメジャー運営側の重役に登りつめたいですね!」

 

 

 

(10/1/2021)

 

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