野村 沙亜也: 野球を通して日米の橋渡しに


 

 

野村 沙亜也
Saya Nomura

ロサンゼルス・エンゼルス球団職員(ゲストリレーション部門所属)

  

ロサンゼルス・エンゼルス球団職員の野村沙亜也さん。祖父はプロ野球名監督の野村克也氏、父は元プロ野球選手のケニー野村氏。野球シーズン中は特に多忙を極めるが、オフには、自身のYouTube『SAYA CHAN-NEL』に新しいコンテンツをアップしていきたいという。 
インスタグラム:@nomura_saya   Twitter:@saya_nomura

 

日本人メジャーリーガー、大谷翔平選手の活躍で日本をはじめ世界的に注目を集めるロサンゼルス・エンゼルス。大谷選手の勇姿をみたいと、ローカルのファンだけでなく日本やアメリカ各地から足を運ぶファンも多い。そんな中で、球場を訪れるファンたちの案内役を務めるのが、エンゼルス球団のゲストリレーション部門に勤務する野村沙亜也さんだ。

 

「主な役割は、球場を訪れるファンの方々やVIPスイートをご利用いただくゲストの案内役です。特に、日本から来られるファンの皆様を言葉の面でサポートさせて頂くことが大きな使命。日本とは文化が違うアメリカの球場で不便や不安を感じることなく、メジャーリーグの雰囲気や試合を快適に楽しんでいただくことを常に心がけています」  

 

エンゼルスに入社した2018年には、球団職員賞を受賞。「私はエンゼルスで勤務する以前、2013年から3年間は日本で暮らしました。その間もスポーツ関連事業の会社でインターンをした経験があります。アメリカで育ち、日本で生活したことのなかった自分にとって、日本で働くことは大きな挑戦で、日本文化についても知らないことがたくさんあった。そこで学んだのは、常に勤勉であること。好きなことに情熱を持ち、一生懸命に努力することでした。貴重な経験により、エンゼルスに入った時も自分を向上させることに貪欲でいられた。このことを球団が高く評価してくれて、職員賞をいただけたことは本当に嬉しかったです」  

 

  

幼い頃の沙亜也さん。ヤクルトスワローズ監督時代の野村克也氏と。

 

ロサンゼルス生まれ・育ち。祖父に日本のプロ野球名監督の野村克也氏、父に元プロ野球選手のケニー野村氏を持つ。「祖父からは、野球について多くを教わりました。私が会いに行くと、いつも野球の話ばかり。『野球は人生そのものだ』と語っていた祖父の生き生きとした表情が大好きでした」。また、父のケニー氏からは、バッティングなど実践での野球の基本を教わった沙亜也さん。数年前から本格的に野球のトレーニングを開始し、インターネットでは、たびたび彼女のプロ級のバッティング映像などもみることができる。  

 

エンゼルス職員として働く傍ら、ここ最近は、東京(本社:東京)、LA、NYにオフィスを構えるスポーツ関連企業「PODCorp」でもマーケティングアソシエイトを務める。同社はスポーツ・文化・芸術・ビジネスの世界で活躍する企業や個人に向けて、ブランディングやウェルネスプランニングなどの面でサポートを行い、さらなる社会での活躍の場を提供することをコンセプトとしている。 「私のゴールは、日本とアメリカの橋渡しとなること。祖父や父が教えてくれた野球やスポーツ、日米で育んだすべての経験を糧に、コミュニティとコミュニティを繋げていく大きな力になりたいと思っています」。

「偉大な野球選手がプレーするエンゼルス球団で働けることや、日本の大リーグファンの人たちと繋がりを持てるのが大きな喜び」と話す。

   

(9/10/2021)

 

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