-21.png)
広告
シェフ
中尾 俊二 / Shunji Nakao
フランスのミシュラン社が出版し、レストランの評価を星の数で表す「ミシュランガイド」が今年6月、初となるカリフォルニア版を発売した。
ロサンゼルスからは日本食レストラン計11軒が星を獲得。ウエストLAの『Shunji』も1つ星に選定された。
オーナーシェフの中尾俊二さんは「ミシュランは本当にありがたいこと」と話すが、星を獲得してからも「新しいお客様も増えていますが、うちは昔から常に新しいお客様が来てくださる」と、特に変化はないという。
そこには中尾さんのこだわりも関係する。
「昔はテーブルをもっと置いていましたが、外したんです。板前の数が少ないので、たくさん注文を受けても料理を作りきれない」。
その時々で臨機応変に対応するものの、特にディナータイムはカウンターも3分の2ほどしか開けない。
「何回来ても断られていると言う方もいるけれど、お腹が空いている人を待たせたくない。できる限りはやりたいけど、手は2本しかないから」。
なかなか料理が出てこないなどの状況を避け、一人ひとりにきちんと料理の味を楽しんでもらいたいというお客さんへの気遣いだ。
中尾さんが大切にするのは“ご馳走(ごちそう)とおもてなし”。ご馳走するために、食材などをいろいろなところへ探しに行く。
「そのうえでちゃんとおもてなしをする。100%はなかなか難しいけど、できるだけ。そういう気持ちを忘れずに、ここの店もそういうコンセプトでやっています。シンプルでいて難しい。人が増えるとブレるし。でもなるべく気をつけようと思ってがんばっています」。
『Shunji』で使用する素材の多くは日本からの輸入。しかし「いいものがあればローカルのものも使う。
特に、輸入規制の多い野菜はここで探す」と言うように、食材探しは中尾さんの日課だ。ファーマーズマーケットに野菜を探しに行く。さまざまなスーパーマーケットにも行く。ゴルフに行くとなると、ゴルフ場近くのスーパーマーケットをついつい調べているという。
「暇さえあれば、休みでもスーパーマーケットめぐりしてますね。休みたいんですけど、本当は。職業病ですね」と笑う。
「ここでは入ってくる食材に限りがある。手に入るもので勝負するしかないので、悩んでも仕方ない。精一杯やるだけです」。
小学生のとき、家庭科の授業で習った料理を家で作った。「うまいかまずいかわからないですけど、一所懸命作ったのを母が『おいしいね、おいしいね』って食べてくれて。それからじゃないかなあ、料理に興味を持ったのは」と振り返る。
おいしいものを食べて喜んでもらいたいという“おもてなし”の心の原点だ。

今年6月に発売したミシュランガイド初のカリフォルニア版で1つ星を獲得。しかし中尾さんの“ごちそうとおもてなし”の姿勢がブレることはない

「料理の楽しさはお客様が答え。ちょっとしゃんとした女性が、食べた瞬間に『うまっ!』って言うと『よし!』と思う。そういう瞬間て面白いじゃないですか」
あわせて読みたい
ピックアップ
- 【ロサンゼルスで暮らす人々】勝負したかったんじゃない...
- 【ロサンゼルスで暮らす人々】日本人アーティストとして...
- 【ロサンゼルスで暮らす人々】宇宙を感じながら生きよう...
- 【ロサンゼルスで暮らす人々】メスを入れない自力整形 ...
- 【ロサンゼルスで暮らす人々】写真は一瞬を永遠にする
- 【ロサンゼルスで暮らす人々】LAはわたしの家 すべての...
- 【ロサンゼルスで暮らす人々】ヨサコイの魅力を知ってほ...
- 【ロサンゼルスで暮らす人々】日系ボリビア人三世として...
- 【ロサンゼルスで暮らす人々】人生の出会いが導いた、茶...
- 【ロサンゼルスで暮らす人々】辿り着いた夢の仕事 永遠...
- ロサンゼルスで暮らす人々一覧はこちら >
最新の記事
- 【祝・創業30周年】日米の人材を繋ぐ、Interesse Intern...
- HINODEYAの本格ケータリングで、どこでも美味しくラーメ...
- 高齢夫婦が総額84万ドル詐欺被害 コビナで巧妙な“なり...
- 「ライドシェアもなかなか来ない」メモリアルデー連休で...
- 米グリーンカード申請は「母国で」導入へ 非移民ビザ保...
- ロングビーチのアパートで子ども転落 5階から落下か ...
- 鎮火率40%に 「サンディ・ファイア」乾燥と風で依然警...
- メモリアルデー連休で“記録的渋滞”予測 全米4,500万人...
- 秋田犬が被害に・・・住宅裏庭でマウンテンライオンが飼...
- コロンビア人窃盗団の男4人を逮捕 監視カメラやWi-Fi...
- すべての記事一覧はこちら >




















