
「La La Land」の素敵な出会いを目指して!
今回でアメリカに住むのは4回目だったものの、前回と前々回はサンディエゴに住んでいたことと、初回はとても小さかったことを加味すると、ロサンゼルスに住むのは実質初めての経験でした。
なので、演技の専門学校に通うためにLAで人生初の一人暮らしをすることに私はとてもワクワクしていました。同時に、この期間を無駄にしないように、「しっかりとチャンスを掴めるように頑張らなくては!」ととてつもなく意気込んで渡米前から準備をしていました。
その中の一つとして、週間スケジュールとゴールを必ず立てるようにしていて。フルタイムで演技の学校に通っていたので、平日は授業と予習復習、週末はまたその振り返りと次の週の準備が基本となっていましたが、金曜日と土曜日の夜には「パーティー」に必ず行くことを目標としており…カレンダーでも、「毎週繰り返す予定」モードに設定していました。
個人的には、なんとなくLAに住んでいたら、そして演技の専門学校に通っていたら、映画「La La Land」で観たようなパーティーに誘われるようになるのだろうな、とパーティーに着ていけそうなドレスを多めにスーツケースに詰めてみたり、家族からも「飲み物からは目を離さないように」と注意されたり、しっかりと話題についていけるように映画の勉強を深めてみたりと、準備は万端でした。
準備だけは…


結局ほとんどパーティーに行く機会はなかったので、華やかで人がたくさん集まる会こそが人脈作りの場だと思っていた夏の私は少し残念だったのですが、今は、きっと大切な出会いはパーティーに参加しなくても巡ってくるものなのだろうな、と願っています。現に、少しずつではありますが、信頼できる方や一緒にいて安心できたり楽しくお話しできたりする友達ができてきて、ほとんど誰も知らずにLAに引っ越してきた身からすると、感謝しかない状況です。これからもその方々を大切に、少しずつ心の繋がりの輪を広げていけたらと思います。
(11/12/2025)

北川 悠理 (きたがわ・ゆり)
幼少期をロサンゼルスとサンディエゴで過ごし、日本に帰国後、2023年までの約5年間アイドルグループ「乃木坂46」のメンバーとして活動。卒業後、単身渡米。UCSDに留学し、演技と映画制作を専攻。2025年、本格的にLAに拠点を移し演技の専門学校を修了。映画や舞台の脚本執筆、書籍の出版など新米作家としての一面も。








