
筆者/ヒロ山田
クリーンエネルギーと省エネ製品の専門家。環境に配慮した製品による光熱費削減を顧客に提案。米国大手アプライアンスメーカーおよび代理店で給湯器、冷暖房機、ソーラーシステムなど高効率製品の市場開拓を担当。現在は独立し、製品の取付け・交換のメリット説明から各種リベート申請サポートまで一貫して提供している。
73sense(73センス)社、代表。 連絡先: 800-730-4655 / info@73sense.com
カリフォルニア州における暖房システム購入・取付けの補助金
カリフォルニア州では、エネルギー効率の高い暖房システムの導入やアップグレードを行うホームオーナーを対象に、複数のリベート(補助金)および税控除制度が用意されています。これらの制度を活用することで、購入費・設置費用の負担を大幅に軽減することができます。
連邦政府による税額控除(IRS)

申請方法
確定申告時に「IRSフォーム5695(Residential Energy Credits)」を提出。
注* 本クレジットは、ENERGY STAR認定の高効率冷暖房共用ヒートポンプを新規設置または取り換えが対象です。
カリフォルニア州のリベートプログラム
連邦制度に加えて、カリフォルニア州内の補助金制度が同時に利用できます。
(1)所得連動型リベート:HEEHRA(Home Electrification and Appliance Rebate Program)
家庭の年収(地域中央値=AMI)を基準として、以下のように支給額が設定されています。

主な条件・申請プロセス
・ENERGY STAR認定のヒートポンプ式であること
・TECH Clean California 認定施工業者による取付け
・事前予約が必要(先着順・予算上限あり)
手続きや申請サポートが必要な場合は、弊社までお気軽にお問い合わせください。
(2)ユーティリティ会社によるリベート
地域の電力・ガス会社でも、以下のような独自リベート制度が設けられています。

各プログラムは予算上限に達し次第終了するため、申請前に最新情報を必ず確認してください(弊社でも申請サポートを行っております)。
これらの補助金を併用した際の例を下にあげます。

→ 条件を満たす場合、合計で12,000ドル以上の補助を受けられるケースもあります。
- 申請の一般的な流れ(共通)
・対象要件の確認(所得・機種・住宅タイプなど)
・認定施工業者の選定(TECH Clean/HEEHRA認定業者)
・設置前の事前予約または申請
・領収書・証明書類(PIN、ENERGY STAR認定証など)の準備
・税控除分は確定申告時に Form 5695 を提出
次回は、冷暖房兼用タイプ(ヒートポンプシステム)の最新動向と選定ポイントについてご紹介します。
(10/31/2025)









