【ロサンゼルス19日】国立気象局は、ロサンゼルス郡とベンチュラ郡の山岳地帯と丘陵地帯の一部を対象に、20日(水)の朝9時から23日(土)の午後9時にかけて、山火事が起こりやすい危険な気候が続くとして、山火事注意報(red flag warning)を発令した。
同局は、100度を超える高温と低湿度という条件が、山火事の発生リスクを高めていると説明。サンファナンド・バレーでは週末までに気温が108度まで上昇する可能性があり、ロサンゼルス郡とオレンジ郡の内陸部、およびインランド・エンパイアでは3桁の気温または90度台後半が予想されている。
これを受けてロサンゼルスのカレン・バス市長は19日の会見で、山火事が起きた際の迅速な対応への準備について説明。ロサンゼルス消防局に対し、熱波に備えて部隊、消防車、その他の資材を事前に配置するよう指示し、15万件を超える雑草が生え茂るエリアの防火検査が完了したと述べた。
カリフォルニア州のニューサム知事も19日、同様の措置を講じ、ロサンゼルス郡に消防車10台、水タンク車2台、ブルドーザー2台、ヘリコプター1機、手作業部隊2隊、通信員3名、および災害対策チーム1チームを配備するよう命じた。
ロサンゼルス近郊を襲った破壊的な山火事から半年以上が経過した現在、公共機関の当局者は、今週後半に予想される猛暑による熱波で山火事のリスクが急上昇する中、油断しない姿勢を示している。