トランプ大統領の選挙区再編計画を阻止へ、加州知事が11月4日の特別選挙呼びかけ(8/15)

【ロサンゼルス14日】カリフォルニア州のニューサム知事は14日、民主党議員とその同盟勢力を伴い記者会見を開き、カリフォルニア州の有権者に新たな連邦下院選挙区の承認を求め、同州の共和党議員団の規模を縮小する特別選挙を11月4日に実施するためのキャンペーンを開始すると発表した。この動きは、来年の連邦下院の支配権を左右し、トランプ大統領の政策を阻害する可能性があるとされている。

 この取り組みは、トランプ大統領の要請を受けて、共和党が主導する州(特にテキサス州)が、僅差で分かれた米下院における民主党の議席数を減らすため、連邦下院選挙区の再編を試みていることへの対応。民主党のこの取り組みが成功すれば、共和党が支配する州での選挙区再編による連邦下院における共和党議員数の増加を抑制する効果がある可能性がある。

 ニューサム知事は、ロサンゼルスのリトル東京にある全米日系人博物館で演説し、共和党の取り組みは、失敗した大統領が権力を維持するために議会を支配下に置こうとする絶望的な試みだと述べた。

 会見には、カリフォルニア州選出の米国上院議員アレックス・パディラ氏およびアダム・シフ氏、下院民主党議員団議長であるピート・アギラール氏(民主党、サンバナディーノ)、そしてカリフォルニア州民に「選挙不正対応法」への賛成投票を説得するための資金とボランティアの提供に欠かせない労働組合のリーダーたちが同席した。この投票法案は、州民の投票で承認された独立選挙区設定委員会によって制定された連邦議会選挙区を一時的に廃止するもの。

 会場の外には国境警備隊の隊員らが集まり、少なくとも1人が逮捕された。

 一方、カリフォルニア州の連邦下院選挙区地図を作成する独立委員会を支援する人々は、民主党が推進する極めて異例の中間選挙区再編計画に批判的。ニューサム知事の計画を実現させるためには、民主党が主導する州議会が11月の特別選挙で投票に付すことを承認し、最終的な決定はカリフォルニア州の有権者に委ねられることになる

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