麻薬取締局「フェンタニル啓発デー」 ポケットサイズのフェンタニル検査キットが大学などで配布(4/30)

【ロサンゼルス30日】4月29日は麻薬取締局(DEA)によって「フェンタニル啓発デー」と定められている。

ベニス在住のミュージシャン兼DJのディラーさんは、この薬物によってあまりにも多くの人々を失ったという。

「フェンタニルの過剰摂取で友人が亡くなるのを見てきました。プリンスやマック・ミラーといった有名人から、ごく普通の地元の人々まで、多くの人がフェンタニルの影響を受けているのを見てきました」とディラーさんは語った。

DEAによると、合成オピオイドであるフェンタニルは、ヘロインの約50倍、モルヒネの100倍の効力がある。

「米粒ほどの量、それがまさに致死量です。そのような微量のフェンタニルでも人を死なせる可能性があります」と、Defentの科学諮問委員会メンバーであるカムニ・ビジェイ博士は述べている。

より多くの命を救うため、このフェンタニル検査キットはCOVID-19パンデミックをきっかけに誕生した。

「オピオイド危機で従兄弟を亡くしました」と、Defent Oneの創設者兼CEOであるアフマド・フセイン氏は語る。フセイン氏は、COVID検査の開発に注力する診断ラボで勤務していた経歴がある。

フセイン氏はパンデミックで得た知識を今回の流行に活かし、Defentのオールインワン・フェンタニル検査装置を開発した。

3月、ロサンゼルス郡監督官のジャニス・ハーン氏は、このポケットサイズのデバイスを3,000台以上購入し、地元の大学やコミュニティセンターに配布した。

この検査キットは、結果が出るまで60秒と短いことも今後、一般に広がり命を落とす人を一人でも救えたらと開発チームは語っている。

※画像:https://defent.com/

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