【ロサンゼルス15日】人気テレビドラマ「フレンズ」の俳優マシュー・ペリーさん(享年54歳)の死亡をめぐり、カリフォルニア州連邦検察は15日、医師2人、麻薬密売人、ペリーさんの助手ら計5人を、ペリーさんに大量のケタミンを違法に配布した容疑などで訴追した。
ペリーさんは、昨年10月28日にパシフィック・パリセーズの自宅ジャグジーで死亡した。
マーティン・エストラーダ・カリフォルニア州中部地区連邦検事は記者会見で、被告らは広範な地下犯罪ネットワーク の一部で、助手が医師や密売人からケタミンを入手して複数回ペリーさんに注射した疑いがあると説明。被告らはペリーさんの依存症を利用して、利益を得ていた可能性が高い。
ロサンゼルス郡監察医が発表した毒物検査報告書では、ペリーさんの死因は 「ケタミンの急性作用 」であり、「溺死、冠動脈疾患、ブプレノルフィンの影響 」が一因とされている。ブプレノルフィンはオピオイド使用障害の治療に使われる薬。
検察当局によると、「ケタミン・クイーン 」として知られる麻薬密売人とされる人物は、連邦起訴状ではノース・ハリウッド在住のジャスヴィーン・サンガ被告(41)とされている。被告に挙げられている医師は、サンタモニカの 「ドクターP 」ことサルバドール・プラセンシア医師(42)とサンディエゴのマーク・チャベス医師(54)。
残りの2人の被告は、ホーソーンのエリック・フレミング(54歳)とペリーと同棲していた助手で、トルーカ・レイクのケネス・イワマサ(59歳)。イワマサ被告は、医療訓練を受けずにペリーさんに何度も注射をし、彼が死んだ日にも何度も注射をしたと自供している。