【ロサンゼルス17日】セント・パトリックス・デーのお祝いといえば、緑色のビール、ジェムソン・アイリッシュ・ウイスキー、ギネスが定番だが、今年は南カリフォルニアにテキーラという選択肢も登場した。
メキシコとアイルランドの文化を融合させたテキーラが登場した。
つい数週間前に発売されたばかりの「イルランデス・テキーラ」は、シエラ・マドレの酒屋「ザ・ボトル・ショップ」で小売デビューを果たした。流通は急速に拡大しているが、パサディナのフットヒル・レストランなど、地元のレストランでもイルランデスを扱っている。
創業者のコルム・オファオレインは長年サン・ガブリエル・バレーに住んでおり、バーバンクで大流行していた時にアイルランド人仲間と飲んでいた時にこのアイデアを思いついた。
このアイルランド人は、1840年代にメキシコとともに戦った175人のアイルランド人兵士のグループ、サン・パトリシオス(別名セント・パトリック大隊)について学んで育った。
「その兵士の一人、フランシス・オコナーは瀕死の重傷を負い、瀕死の状態でメキシコ人神父に、アイルランドの村から持ってきた聖水で自分に油を注いでくれるよう頼んだ」とオフォレインは言う。
オファオレインは、1年かけて同じ聖なる井戸を見つけ、その水を手作業で調達し、5,202マイルをメキシコまで運び、アイルランドとメキシコを結びつける世界初で唯一のテキーラを造っているという。
フットヒル・レストランのバーテンダー、デューク・マカフェリーは、このテキーラは他にはないと言う。