【ロサンゼルス11月1日】米国の多くの地域で住宅コストが高騰しているが、最新のレポートによると、カリフォルニア州の都市が他の地域と比較して最も大きな打撃を受けているよう。
セントルイス連邦準備銀行のデータによると、米国の住宅の販売価格の中央値は、2020年第2四半期の32万2600ドルから2022年第2四半期には44万300ドルに上昇(36.5%の上昇)した。
消費者庁の報告書は、米国国勢調査局の2021年のデータを、月々の住宅費の中央値と持ち家戸数の中央値という2つの指標に照らして分析し、米国のどの都市が最も高いかを割り出したもの。
カリフォルニア州の都市が上位5位中4位にランクインし、リストを独占し
た。
●サンノゼ:2,463ドル
サンノゼは、米国で最も物価の高い都市として第1位にランク。サンノゼでは、光熱費、
保険料、家賃や住宅ローンの支払いなど、毎月の住宅費の中央値が2,463ドルで、サンノ
ゼの世帯収入の中央値は年間126,377ドルであるとアナリストは発表している。
●サンフランシスコ:2,337ドル
サンノゼに次いで2位となったのは、サンフランシスコ。ここでは、月々の住居費は2,337
ドル、年間所得の中央値は121,826ドルとなっている。
●サンディエゴ:2,044ドル
続いて、サンディエゴが僅差で3位となった。ここでは、毎月の住宅費の中央値は2,044ドルで、所得の中央値は年間93,042ドルであった。
そして、シアトルとロサンゼルスがトップ5を占めた。4位のシアトルの1ヶ月の住居費は1,984ドル。しかし、不動産税(6,503ドル)と住宅価格(848,100ドル)は、サンディエゴより高い。しかし、この調査によると、月々の住居費の中央値(1,984ドル)はまだ少し低く、世帯収入の中央値は18,000ドル近く高くなってる。
●ロサンゼルス:1,845ドル
ロサンゼルスがトップ5に入り、1ヶ月の住宅費は約1,845ドル。
ロサンゼルスは、住宅価格の中央値(812,800ドル)、月々の住宅費の中央値(1,845ドル)でシアトルを下回っている。しかし、ロサンゼルス市民の世帯年収の中央値はシアトルより4万ドル近く低いため、収入に対する毎月の住宅費はトップ10のどの都市よりも高くなっていると言える。
住宅費が最も安い都市をお探しなら、ミシガン州デトロイトへ。報告書によると、この都市の居住者の1ヶ月の住宅費の中央値は755ドルとのこと。
価格だけでなく、治安や気候なども考えなければならない居住地問題。考えるだけで頭が痛くなる。