花園 直道
日舞パフォーマー Naomichi Hanazono
日本舞踊×ダンスの融合「JPN dance」を世界へ
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正統派の日本舞踊をベースにポップスや歌謡曲を取り入れた斬新なスタイルのパフォーマンスで日本舞踊界に革命を起こしたことで知られる日本舞踊家の花園直道さん。過去2回にわたるロサンゼルス公演、またラスベガスでのパフォーマンスが話題を呼ぶなどアメリカにもゆかりを持ち、日米やアジアでも活躍するグローバルな広がりをみせる花園さんが6月にロサンゼルスに短期滞在し、近況を語った。
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◆来年で芸能生活20周年
日本の古典舞踊にロックやポップスの要素を掛け合わせた独自のスタイルを切り拓き、若手日舞パフォーマーとして数々のオリジナリティあふれる作品で多くのファンを獲得し大衆を魅了し続ける花園さん。15歳で日本舞踊家として舞台に立ち始めて、来年で20周年を迎える。
これまでを振り返り、自身にとって大きな転機となったのはロサンゼルス公演。特に2014年・15年のLA公演、また2014年秋のラスベガス「Japanese Festival」での好演は2万人の観客から大反響を受け、日本のメディアや大衆からの注目を集めてブレイクを巻き起こした。
常に新しい作品をクリエイトし進化し続ける花園さんのエンターテイメントだが、根底にある思いは決してぶれることはない。「『伝統芸能に親しみの少ない若い世代の日本人や海外の人たちに、どうすればわかりやすく魅力を伝えられるか』そんな思いから始まったのが、マイケル・ジャクソンやレディー・ガガといったアメリカの王道のポップスを用いた日舞パフォーマンス。古典芸術を新しいエンターテイメントの形で発信することで、より身近に気軽に、和の魅力・日本の魅力を感じてもらいたい」
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和と洋の豪華絢爛!「JPN dance」ショー。情熱の熱き舞が人々に感動と勇気を与える。
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◆古典舞踊とダンスの融合「JPN dance」
2020年に花園さんが代表となって立ち上げたのが「JPN(ジェイピーエヌ)dance」。同協会は、日本舞踊とダンスを融合させた新しいジャンルを軸に、日本文化を新しい形で発信するパフォーマーを育成し、普及と振興を目的としており、スペシャルサポーターにはデヴィ・スカルノ氏などが名を連ねる。現在、会員約300名。ファンクラブ、レッスン生、ダンス指導を行うインストラクターのほか、エンターテイメント界で活動するプロメンバーで構成、古典舞踊とダンスの両方に精通するパフォーマーが集結、年間6本ほどの主催公演を行っている。「『日本舞踊×ダンス』をコンセプトに、精力的にワークショップを開いています。レッスンでは、扇子を用いた動きと、ダンスパフォーマンスを極めるスペシャルエンターテイメントを身につけていきます。7月にはマレーシアでオープンするジムでもクラスを開始予定。今後は、ロサンゼルスでもレッスンや公演を通して、この『JPNdance』というジャンルをアメリカでも広めていきたいと思っています」。
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JPN danceのプロモーションも兼ねて6月にはLAに滞在。写真は、お気に入りのマンハッタンビーチにて。
幼い頃より日本舞踊に親しみ、歌舞伎の名門「坂東流」の門を叩く。その後、津軽三味線も習得。17歳で「坂東蔦之龍」を襲名。この頃から同じ志を持った仲間を集め、舞踊集団「華舞斗(カブト)」を結成、古典舞踊をわかりやすく伝えるための独自の芸風「邪派新姿(ジャパニーズ)スタイル」を発表。日舞パフォーマーとしてグローバルな活動を続ける。
公式ウェブサイト:http://naomichi.net/
メンバー大募集! 一般社団法人JPN dance協会:https://www.jpn-dance2021.com/
インスタグラム:@jpndance87
(6/21/2022)