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福田 真宙
Masora Fukuda
映画プロデューサー
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ロサンゼルスを拠点に映画プロデューサーを務める福田真宙さん。日本の制作チームとタッグを組み、都市開発が進む東京月島を舞台に、その背景にある問題やドラマを描く短編映画『探す未来』を制作中。
短編映画『探す未来』
監督・脚本:なかやまえりか/プロデューサー:福田真宙・遠山孝行/出演:奥野みゆ(主演)、湯本智恵美ほか
公式インスタグラム:@sagasumiraiofficial
公式ツイッター:@sagasumirai
短編映画「探す未来」の制作資金調達支援:https://camp-fire.jp/projects/view/590126?list=watched
隅田川下流に広がる下町の情緒あふれる街、東京月島。都会の真ん中で、木造長屋や、住居がひしめく狭い路地裏といったレトロな街並みを残す月島の原風景が今、消えつつある。「月島は都会の経済を支えるとともに、昔ながらの情景で高層ビルに疲れた人々にはほっこりできる場所を提供してきました。しかし、近年の都市開発により、古い木造の家が壊されタワーマンションや新しいビルが建ち、以前の姿からすっかり変わってしまいました」
そう話すのは、現在制作中の短編映画『探す未来』のプロデューサーを務める福田真宙さん。同作品は、ハリウッドを拠点にする福田さんや、日本で映画制作を手がける若きクリエイターたちが結集し、再開発で消えゆく月島を舞台に、その背景にある様々なドラマを描いた作品だ。「月島に住む女子高生、未来(みらい)を主人公に、彼女の愛する地元の街並みがなくなってしまう虚しさ、人と人の繋がり、未来を考えることの大切さ、都市開発でフェードアウトしてしまう独自の文化などを作品を通して伝えます」
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小学校の頃、10年ほど東京に住んでいたという福田さん。「昨年、ご縁で月島の方と知り合ったところ『月島の街が変わり果ててしまう前に映像に残してほしい』とお願いされ、この作品を撮ることになりました。月島をはじめ日本中に都市開発に直面している街がたくさんあります。映画を通してこの現実を多くの人々に伝えられたらと思ったんです」
子どもの頃から社会問題に興味を持ち、ニュースをみながら「こんな政策があれば人のためになるのになぁ」とノートに書きとめていったという。日本の国の長所・短所を知り理解するためには一度世界を知る必要もあると、高校2年生の時に渡米、シリコンバレーの高校に入った。「私がアメリカに来て始めたのが、日本にいる祖父母へのビデオレターでした。『アメリカのスーパーはこんなに広いんだよ』と言葉で伝えるよりも映像のほうが伝わりやすい。1ヶ月の出来事を携帯の動画に録って編集して短いビデオにして送っていました。それが映像作りの始まりで、映画を通して人々の心を繋げ、大きくも小さくも社会の溝を埋めていけるのではないか、と考えるようになりました」。
LAに移り、大学で映画制作を学び卒業後、現在はハリウッドにある映像制作のスタジオでプロダクションマネージャーとプロデューサーを兼任している。「自分の名前『真宙』の字にあるように、宇宙規模でインパクトを残していくのが大きな夢。いろんな場所に行って、たくさんの人と出会い、それを糧にしながら作品を作り続けていきたいと思っています」
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映画『探す未来』の完成は7月末を予定。日本を取り巻く問題をグローバルに力強く伝えていく。
(6/21/2022)
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