航空旅行者に空港内や機内でのマスク着用を義務付け存続 米最高裁(1/20)

【ワシントン20日】バイデン大統領による雇用主へのワクチン義務付け計画が米国連邦最高裁で差し止められてから1週間も経っていないが、連邦最高裁は航空機内でのマスク着用の義務付けを継続することを決定した。

同裁判所は、自分と4歳の自閉症の息子は医学的に長時間のマスク着用が不可能であると主張する父親が提出した緊急申請に対して、審理を拒否したのである。

公共交通機関に対する連邦政府のマスク着用義務は、バイデン大統領が2021年1月の就任時に行政命令で定めたものだ。この義務化は、これまでに米国内で85万4000人以上の死者を出しているコロナウイルスの感染拡大を抑えるため、航空旅行者に空港内や機内でのマスク着用を義務付けるものだ。

昨年8月、運輸保安局(TSA)は、フェイスマスクの着用義務を2022年3月18日まで延長したが、パンデミック発生以来、連邦政府のマスク着用義務は賛否両論あり、乗客がマスク着用を拒否し、時には破壊的な行動や暴力行為に発展する事件が何千件も発生している。2021年の最初の9カ月間に、連邦航空局(FAA)は手に負えない乗客の行動について789件の調査を開始しており、これは2015年から2020年までの6年間に開始した件数を上回っている。2021年1月から9月までに航空会社が提出した手に負えない乗客の苦情4,385件のうち、ほぼ4分の3がマスクに関するものであった。

2021年2月から9月までの7カ月間で、TSAは空港でフェイスマスクを着用しなかった旅行者の報告を5000件以上受けたが、10人の乗客に対して合計2350ドルの罰金を科しただけだった。

先月、ABCの「This Week with George Stephanopoulos」に出演したファウチ博士は、航空会社の乗客がマスクを着用しなくてもよい時代が来るかどうか尋ねられたが、「ないと思う」と答えている。

 

 

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