【アルタデナ9日】今年初めに大規模な山火事「イートン・ファイヤー」の影響を受けたアルタデナ市の女性2人が、クリスマスツリーなどに飾るオーナメントの収集を行っている。
「自宅が焼ける被害などにあった多くの家族にとって、このホリデーシーズンは感情的なものになるでしょう」と話すのは、収集活動「Ornaments for Altadena(アルタデナにオーナメントを)」を先導するアナ・メディナ・ウィレッジさん。自身も被災し、「昨年のクリスマスの前夜、オーナメントに囲まれて我が家の暖炉の前で撮った子供たちの写真は、火災後に見るのが最も辛かった一枚です」と話し、「Ornaments for Altadena」活動を始めたきっかけを語った。
オーナメント収集活動の発起人であるウィレッジさんとエミリー・ヴィグリエッタさんの両家族は、イートン・ファイヤーで家を失った6,000人以上の住民のうちの一人であり、休日が近づくにつれ、喪失感が再び募っていると語った。
友人たちから「今年のホリデーシーズンを考えるとただただ憂鬱になる」というメッセージが届いているとヴィグリエッタは語った。
多くの人々にとって、今年はクリスマスツリーの飾り付けもメノラ(ユダヤ教の燭台)の灯火も、大切な装飾品の一つ一つにまつわる物語を語り継ぐこともないだろう。しかし、この一年で何度もそうしてきたように、ウィレッジさんとヴィグリエッタさんは前へ進み、隣人たちも同じように前進できるよう支援しようとしている。
数週間前、二人は火災被災者向けに、ユニークな手作りオーナメントやメノラ、キナラ(ユダヤ教の七枝燭台)の寄付募集を開始した。短期間で既に数百点を集め、中には家族から家族へ、休日の伝統を共有する心温まる個人的なメッセージや物語が添えられた品もある。
ウィレッジさんは、寄付された手編みの雪の結晶のオーナメントを手に取り、「家族や友人のためにこれらを作っていた母を思い出させた」と思いを語る。「たとえこれらが別の場所から届いたもので、自分の母から受け継いだものではないとしても、誰かにとっては大切な意味を持つものです。寄付者は愛情と気遣いを込めて送ってくれたのです」
オーナメントを寄付する方法はいくつかあり、自身の物を郵送するか、3か所の寄付拠点に直接持ち込むことも可能。地元のアーティストによるオーナメントを購入して寄付することもできる。詳しくはウェブサイトで、link