パリセーズ・ファイヤーの容疑者を逮捕 火種となった火災で放火か(10/9)

【ロサンゼルス9日】今年初めにパシフィック・パリセーズで発生し12人の死者を出した山火事「パリセーズ・ファイヤー」に関連し、放火の疑いでフロリダ州のジョナサン・リンダークネクト容疑者(29)が逮捕された。当局が8日に発表した。

 これまでの調べによると、リンダークネクト容疑者は、後にパリセーズ・ファイヤーとなった火災を「悪意を持って」発生させた疑いで逮捕された。刑事告訴状によれば、同容疑者は「放火による財産破壊罪」で起訴される予定だが、追加起訴の可能性もある。

 罪状通りの有罪となれば、最長20年の禁固刑が科される可能性がある。

 当地でウーバーの運転手をしていたリンダークネクト容疑者は昨年12月31日夜に、パリセーズで乗客を降ろした後に放火した疑いがある。

 8日の記者会見によると、リンダークネクト容疑者が1月1日にパシフィック・パリセーズで発生したラフマン・ファイヤーを引き起こした。ラフマン・ファイヤーは当初約8エーカーを焼き、建物への被害はなかったが、調査の結果、強力なサンタアナ疾風が残り火を再燃させ、ほぼ同じ場所でパリセーズ・ファイヤーに進展した可能性が明らかになった。

 ラフマン・ファイヤーは消防隊により一時は鎮火したものの、密集した草木の中でくすぶり続け、燃え続けたと調査報告書では述べている。約1週間地下でくすぶり続けた後、1月7日に強風によりこの火災が地表に現れ、地上で広がり、後にパリセーズ・ファイヤーとして大規模な火災に発展した。

 パリセーズ・ファイヤーは、パシフィック・パリセーズ、マリブ、サンタモニカ山脈で2万3,000エーカー以上の土地を焼失させた。カリフォルニア州消防局(Cal Fire)によると、12名が死亡し、6,800棟以上の建物が破壊された。

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