航空管制官不足によりバーバンク空港で23%のフライトが遅延 政府閉鎖が原因、6日は国内の6,000便に遅れ(10/7)

【ロサンゼルス7日】米国で政府閉鎖が6日目に突入するなか、国内の空港で航空管制官が不足する事態に陥っており、カリフォルニア州のハリウッド・バーバンク空港では6日、複数の便が遅れる影響が出た。

 連邦当局によると、航空管制官の不足レベルは、コロナパンデミック後の2022年夏よりも深刻になりつつある。今回は、政府閉鎖に伴う航空管制官の病気などを理由にした欠勤が原因。航空管制官は必須労働者(エッセンシャル・ワーカー)とみなされ、政府機関閉鎖時には無給で勤務することが求められる。 

 ハリウッド・バーバンク空港へのフライトは、7日午前1時まで遅延が続き、連邦航空局(FAA)のデータによると、平均遅延時間は2.5時間だった。

 CBSニュースなどによると、バーバンク空港から飛び立つ飛行機の機長は、サンディエゴ拠点の「SoCal Approach」にコンタクトし、離陸許可を得るよう求められた。同空港では6日夜、人員不足のため航空交通管制が 6 時間近く無人となり、遠隔操作で管理されていた。

 航空管制官が不足している場合、FAAは、勤務中の要員が過負荷状態に陥らず、システムの安全性を維持するために離着陸回数を削減する。しかし、それによりフライトの遅延や欠航が発生する可能性がある。

 6日、米国では合計約6,000便が遅延した。追跡サイト「FlightAware」によると、シカゴ・オヘア国際空港発の便の42%、ハリウッド・バーバンク空港発の便の23%が遅延した。天候の問題も6日の一部の便の遅延の原因となった。

 「FlightAware」のデータによると、7日午前9時(東部夏時間)時点で、米国内の600便以上が遅延している。

 米国では2018年末から2019年初めにかけて、34日間に及び政府機関が閉鎖され、航空管制官の不足により広範囲にわたるフライト遅延が発生した。

 

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