ロングビーチ港で貨物コンテナ約70個が船から転落、当局が原因究明中(9/10)

【ロサンゼルス9日】ロングビーチ港で9日午前9時前、停泊していた船舶「ミシシッピ号」から約70個のコンテナが海へ滑り落ちる事故が起き、当局が原因究明に奔走している。

 港湾広報担当のアート・マロキン氏によると、「ミシシッピ号」はターミナルGに接岸中、コンテナが不可解にも船外へ転落した。

 マロキン氏は同日遅く、海上に落下したコンテナと陸上に転落したコンテナの合計が67個だと補足した。

 負傷者は報告されておらず、対応要員がコンテナの固定作業を行う間、すべての操業が一時停止された。

 事故発生時にミシシッピ号に接続されていた小型のクリーンエアバージが、落下した複数のコンテナにより損傷を受けた。クリーンエアバージは、停泊中の船舶から排出される排気ガスを回収・処理して大気汚染を減らすための特殊なバージ(はしけ)のこと。

 船舶追跡専門のオンラインサイトによると、ミシシッピ号はポルトガル船籍で、2週間前に中国で最後に停泊していたという。

 この事故は、同港が業界誌『アジア・カーゴ・ニュース』により北米西海岸最優秀港湾として7年連続で選出されてからわずか4日後に発生した。同港は年間2,000隻の船舶から900万個以上の20フィートコンテナを扱い、西海岸全体のコンテナ取扱量の4分の1を担っている。

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