【ロサンゼルス14日】4月にロサンゼルス港に入港したクルーズ船に乗っていたカップルから、750カートン近い禁制品のタバコが押収されたことが、米国税関国境警備局によりこのほど発表された。
同局によると、カップルは女性2人で、ロングビーチ・クルーズシップ・ターミナルで下船後、違法な物品を所持していることが発覚。検査のために出頭した捜査官は、タバコの詰まった10個の手荷物を発見した。
この旅行者はタバコを購入した際の領収書を提示したが、このような大量のタバコ製品を輸入するための適切な許可証を提出していなかった。
同局によると、大量のタバコは個人使用ではなく商業用とみなされ、米国アルコール・タバコ税貿易局からの輸入許可証が必要となる。また、タバコ製品のラベルは、ニコチンに関する警告や正確な製品説明など、FDAの基準を満たしている必要がある。
押収されたタバコは、「ニューポート100」が326カートン、「ニューポートレギュラー」が58カートン、「マルボロレッド」が112カートン、「マルボロシルバー」が43カートン、「マルボロゴールド」が210カートンだった。タバコの総額は60,000ドル弱と推定されている。
ロサンゼルス/ロングビーチ港の税関国境警備局・港湾局長のアフリカ・R・ベル氏は、「違法に輸入されたタバコを販売することは、海外で購入する際のタバコの価格が安いことや、輸入時に支払うべき税金を脱税することから、地下業者に高額の利益をもたらす可能性がある。この種のスキームは、米国に納めるべき税収を逃れるだけでなく、米国の消費者にとっても有害になる。わが国最大の港湾施設の同局職員は、わが国の法律を執行し、アメリカ国民を保護することに全力を尽くしている」と述べた。
押収されたすべてのカートンは、税関国境警備局職員の監視のもと破棄される。